――でも、アンタッチャブルは「M-1グランプリ2004」優勝を機にドカンと売れた。という今の流れで次の質問をすると、強引に“その答え”を引き出しているようですが(苦笑)、2019年はどんな年でしたか?
“アンタッチャブル復活”じゃないですか(笑)。それに尽きると思います。僕も知らなかったんでね(※アンタッチャブルの復活漫才は2019年11月29日にオンエアされたフジテレビ系「全力!脱力タイムズ」内で、事前告知&柴田への報告なしで行われた)。年末に、すごいドッキリがやってきたなぁと。何年かに一回、すごいドッキリがやってくるんですよ。休業してみたり、嫁さんが友だちに寝取られちゃったり(笑)。
――なんとも…。
あれはドッキリじゃない!? あっ、そっか。その何年に一度が、またきたなって感じ。
――仲間の芸人さんは、かなり喜んでいましたね。
何も言わないでって感じです。有名な人が言うと、影響力があるわけじゃないですか。「バケモノが帰ってきた」とか。当時の僕らを知らない人は、バケモノだと思うわけじゃないですか。違うから、全然。「みんな、見てあげてねー」ぐらいが、ちょうどいいです。
――2020年は、二人が漫才をしている姿をさらに見られますか?
僕たちがそう思っていても、お話をいただかないと成り立たない仕事なんで、お話があればいいなぁという感じです。そしたら、やりますよ。山崎とは「仕事が来るといいねぇ」ぐらいですけど。自信があるわけではないのでね。「この仕事は二人で」ってことだったら、考えてやっていくでしょうね。
――それは朗報です。では最後に、本作のPRで締めてください。
ワクワクするDVDだと思うんですよ。面白いから見ているんじゃなくて、この人たちが面白いと言われていく様を見れるんでね。人から聞くんじゃなくて、自分で見つけて、発信していくことができるので、あなたが認める“売れていくスター”を見つけていただきたい。
――ここからコンテスト覇者が出るかもしれないですね。
ありますよ。かといって、コンテスト向きかといえば、そうじゃない(笑)。勝たねぇのに売れていくパターン。ノラちゃんやサンシャインは、何かで優勝して1000万円を手に入れたか?と。売れていくってそういうことじゃなくて、あの人のことをまねしてみたい、憧れとか、そういう存在になれるかどうかなので。この人たちがコンテストに出て優勝するという期待の目では見ないでほしい(笑)。決勝に行かないけど、決勝に行ったやつをブチ抜くぐらい、そういうパワーを持ったやつが出てるDVD…です。
写真・文=伊藤雅奈子
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