尾上菊之助に3000日密着 新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の舞台裏に迫る

2019/12/30 07:00 配信

芸能一般

「密着3000日!尾上菊之助 新たなる挑戦〜ナウシカ歌舞伎の壮絶舞台裏〜」(c)テレビ朝日

歌舞伎俳優・尾上菊之助の3000日に密着したドキュメンタリー「密着3000日!尾上菊之助 新たなる挑戦~ナウシカ歌舞伎の壮絶舞台裏~」(2020年1月4日土曜朝10:30-11:30、テレビ朝日)が放送されることがわかった。

番組では菊之助に8年以上、3000日間密着。2019年12月6日~25日に新橋演舞場で上演された新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」に挑戦する舞台裏などを紹介する。

菊之助は、これまでもシェークスピアの原作を蜷川幸雄演出で上演した「NINAGAWA 十二夜」(2005年初演、2007年ロンドンでも上演)や、インド神話を題材とした新作歌舞伎「マハーバーラタ戦記」(2017年初演)など、新たな歌舞伎の魅力を発信するための作品を企画、成功に導いてきた。

その菊之助が2019年、新たに挑んだ「風の谷のナウシカ」は、アニメ作家・宮崎駿の初期の代表作。歌舞伎舞台化は宮崎作品としてはもちろん、スタジオジブリの関連作品でも初。菊之助はこの“ナウシカ歌舞伎”を自ら企画、約5年がかりで実現させた。1982年より雑誌「アニメージュ」で連載された漫画版全7巻を歌舞伎化するという壮大な試みで、全六幕三十七場を昼の部、夜の部を通して上演。上演時間が7時間を超える大作となった。

その中で、菊之助は歌舞伎ならではの衣装や鬘、化粧を施し、どのように主人公・ナウシカを演じ、腐海最大の蟲“王蟲(オーム)”や巨大な人工生命体“巨神兵”などの創造物、そして“メーヴェ”“ガンシップ”をはじめとする飛行物体を、どのように造形し、歌舞伎の手法で操ったのか。菊之助とスタッフの前代未聞の挑戦を、カメラが追いかけていく。

また、幕が開いて3日目に菊之助は、アクシデントで左ひじの一部を亀裂骨折。“なんとしても公演に穴をあけず、遂行したい”。腕を吊った菊之助がアクシデント直後、赤裸々に思いを明かす。

ほか番組では、菊之助の家系にも着目。歌舞伎の名門、“音羽屋”尾上菊五郎家の長男として生まれ、2013年には、人間国宝である中村吉右衛門(播磨屋)の四女・瓔子さんと結婚。音羽屋(尾上家)と播磨屋(中村家)を結びつけたことで、音羽屋の芸を守りながら、播磨屋の芸を自らに、そして息子である七代目・丑之助(和史くん、5歳)に受け継いでいく…という、歌舞伎界でも稀有な使命を得ることとなった菊五郎の姿に迫る。

ナレーションは中村倫也が担当する。

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