――藤山さんがテレビ東京初出演となるこの作品ですが、ドラマの話を受けた時はどう思われましたか?
藤山:一徳さんも香川さんもいてくれてはるし、深津さんは初めてお会いするんですけども、本当にもたれかかっていて。お話来た時は、「私は普通にいてたらいいんやな」っていうことで、変な不安はなかったです。こうやってテレビの仕事の機会をいただけたことは、よかったかなと思います。
岸部:直美さんと何年かに一回ずっとやってきてるっていうのもあるんですけど…直美さんが主演でやるとなると、ちょっとコメディータッチとか、そっちの方のドラマかなと人は思うと思うんですけど、意外とコメディーとか喜劇って普通のドラマよりむつかしいんですよね。
このむつかしいというところに挑戦するっていう楽しみがあるんです。普通のいわゆるシリアスなドラマ以上の何かが必要になってくるんで、そういう意味では藤山さん、香川さん、深津さんの力がここに集まって、そういった面白いドラマになればいいなと思っています。
深津:お話をいただいて本当に嬉しかったです。いつか直美さんとご一緒したいと秘かに思い続けていたので…。こういうことをご本人を前にして告白するのは恥ずかしいですけど、やっとかないました(笑)。
香川:キャストの名前を見た時に、テレビ東京ってすごいんだなって。だってこんなに(豪華なキャストを)集められないですよね?…という気がするぐらいのドキドキするような企画でしたし、最初に聞いた時は本当に直美さんと共演させていただくのも久しぶりで、ただただ嬉しいと思いました。
昔の若い時のような…台本をもらって「あ、嬉しい!こういうのができる!」という感覚が久しぶりに戻ってきたような錯覚を味わえましたね。
千葉:最近は現場で最年少というのはあまりなかったので…そうそうたる皆さんとご一緒できるというのは、緊張が一番ありましたけど、やっていて楽しいです。
――今回演じられる役柄の役作りで意識されていること、心がけていることがあれば教えてください。
藤山:えーっと…ヒョウ柄とアメは出てこないですね(笑)。たぶん東京の方がイメージされてる“大阪の人”ってあると思うんですけど、別に普通にヒョウ柄もアメも出てこないし、たこ焼きも出てこないし、何って出てこないですよね。
大阪大阪していない。ただ私が関西人であるっていう事のお芝居であって、もし東京の方がやられても成立するようになってますので。偶然私は関西弁しか喋れなかったってことで、普通の“大阪の年いったおばさん”という感じです。
意気込みとか役作りは考えたことない。もう監督さんがせっかちでパパパってやっているので、ついていく感じです。
岸部:僕にとっては久しぶりの恋愛だったので(笑)…藤山さんとそういう関係の役はなかったのかな?夫婦はあったかな。久々に会ってドキドキしながら言葉がうまく出ないみたいな気分を味わって楽しんでます。
深津:父と娘を描いた作品は、いつかきちんとやりたいなと思っていました。一徳さんと親子を演じられるなんてとても素敵だなぁと。先ほどと繰り返しになりますが、さりげなくを心がけています。あとは撮影現場のライブ感。そこで生まれるもの、それだけを大事にして、とにかく集中したいです。
香川:直美さんと一徳さんのコンビはすごい憧れで。それぞれと共演させていただいたことはあるんですけど、このお二人が一緒の現場っていうのは初めてだと思うんです。そこの現場に一緒に入れるって事で、深津さんもおっしゃいましたけど、お二人が作る世界観に反応することが第一で、役作りはいらないとすら言えるかもしれない。
直美さんとのお芝居は、今までの経験では完全に「スポーツ」なので、反応と、一瞬のアイデア、そこに向かっていくスピードと、いつ蹴り込むかシュートだけを狙ってる。ブラジル人のサッカーの中に日本人が一人放り込まれる感じなので、どこにボールが出てくるかっていうのが、もう分からないわけですよ。
でもそれについていくことつまり、作るというより反応する、ライブ感のほうに神経を傾けるのがこの現場では最優先すべきことかなと思いました。
千葉:合間に相槌を打つシーンが多いので、そういうところこそトチらないようにやっております(笑)。一生懸命やってます!
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