――皆さまが思うこのドラマの一番の見どころをお聞かせください。
藤山:テレビ東京さんがね、こんなにドラマ大事にしていただける局さんやと思わなかったんですよ、ほんまに!うち家が京都の山科なんですけど(テレビ東京が)映らへんのです(笑)。
だからドラマに力を入れられているというのは役者から見て嬉しいなと思います、いちテレビを見てるおばちゃんファンとして。(このドラマは)分かりやすいし…そこが見どころですね。途中で帰ってきても、違うことしながらでも、耳で聞いてても分かるようなお芝居じゃないかと思いますね。
岸部:テレビのドラマって今売れてる人、流行りの人っていうのが中心にどうしてもなるんですけど、キャスティングが似てくるんですよね。そのストーリーとか話の面白さの上に、いつも見る人たちでドラマを作るっていうのが多くなってきている。
だからこのドラマの何が一番って言ったら、キャスティングですかね。このメンバーが集まることって意外とない。藤山さんを中心にして集まったっていうことですけど、どんな話をするのかっていう、この人たちがどんなドラマを見せてくれるのかっていう楽しみかも分からないですよね。(“この人たち”の中に)僕も入れておきましたけどね(笑)。
藤山:抜け目ないわー(笑)。
深津:こういう思い切ったホームドラマは最近そんなに見ないので、そこが1番の見どころだと思います。あとはラストシーンかなあ。ラストシーンをぜひ見ていただきたいです。
香川:僕も年齢が上の方に見られる現場が多いんですけど、この現場って本当に真ん中より下な感じで。スタッフ含めて僕より年上が多いという、すごく珍しい現場で。その意味では先ほど申し上げましたけど、キャストも含めてその昭和の一番活きが良かった時代の、スタジオをガーガー移動するカメラで撮ってきたあの世代が、すごくせっかちに撮ってるっていう(笑)。
だから、本当に撮れてる?ってぐらいすぐ終わるんです。こんな撮り方してたな昔っていう意味では、昭和の逆襲のような、昭和の底力のようなものが、このドラマに宿るんではないかなと思うんですね。この撮り方で撮り切ったらすごいなと。
平成の、テストからまわしていくようなご時世に、昭和のやり方でずっとやって、内容もホームドラマという、昭和のいいところを全部切り取って時代を戻した感じがするので、そこも見どころの一つになってるのかなと思います。
千葉:本読みっていう作業があったんですけれど、皆川家の皆さんのやり取りだったりとか、ごたごたして揉め事のはずなんですけど、なんかちょっとクスッとくる温かさがあって、すごく魅力的な家族だなと思いました。
香川:昭和の話になったんだから、「すみません、僕は平成で」っていう入りでいかないと!
千葉:(笑)。僕あの……平成元年生まれでして! 平成も終わるし、そういった昭和の時代の話とかスタッフさんを見ていて、平成が終わった次の年号で育つ人たちにどう見られるのかな、そしてもうちょっと頑張んないとなっていうのは、諸先輩方を見てひしひしと思いました。
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
岸部:藤山直美さんを楽しんでいただきたいなと思います。
深津:見てくださる方がその時間、ちょっとでも嫌なこととか、面倒くさいことを忘れて、椅子の背もたれに背を付けて「あぁー…」ってなれる、そんなほっとできて、楽しんでいただける作品になるように頑張りたいと思います。
香川:本当にたくさんの方に見ていただきたいので、テレビ東京のドラマの視聴率の最高は何%?それを超えるの目標にしたいです。…え?「ハレンチ学園」?じゃ、いいや越えなくて(笑)。
千葉:「ハレンチ学園」を超えたいと思います(笑)。本当に温かいお話なので、ぜひたくさんの人に見てもらいたいなって思います。
藤山:55周年ですか?私が5歳の時に開局したんや。私と同い年が東京タワーとチキンラーメンやから。私も還暦ですので。いま主人公が年若いですやんか。2倍以上ですからね、平均年齢高いですよね。
会うと検査したとか、みんなそういう話ができるのがすごく楽しい。いい集まりですよね?その和やかさがすごく出てていいと思うので、よろしくお願いします。
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