――出演が決まった感想から教えていただけますか。
出演のお話を頂いてとてもうれしかったです。
ただ、W主演の古舘さんと滝藤さんが企画から携わられて、大事に温めてきた作品というお話でしたので、「私でいいのかな?」というのが最初の印象でした。
お二人がたくさん話し合って作品を立ち上げ、山下敦弘監督、脚本に野木亜紀子さんが参加されて…というお話を聞いて、そんな夢のような作品に私が参加していいんですか?という驚きと喜びもありました。
――作品自体の印象はいかがですか?
“レンタルおやじ”という設定には驚きました。「お、おおっ…(笑)」という感じで、すごく斬新だなと思いましたし、面白いなと。しかもあのお二人が演じられるということで、未知の世界を見るような感覚と言いますか、ワクワクしました。
私はそこにどう絡んでいくんだろうと思ったら…ずっとカフェにいるという(笑)。
でも、最初はただの店員だったはずなのに、後半に向かってどんどん二人に巻き込まれていくという役どころですので、さっちゃんの成長も見ていただきたいです。
――さっちゃんのキャラはどう分析されていますか?
プロデューサーさんとお話している時に「古舘さんと滝藤さんは一路・二路そのものだけど、さっちゃんも芳根ちゃんのようなものだよね」ということを言われまして。「あれ…私、あんなに雑だったかな~?(笑)」って思いました。
でも、お二人に対する反応とか、さっちゃんの雑なところも好きですし、私も家族相手だったらあれくらい雑なこともありますからね。
――二人のあしらい方がうまいですよね。
そうなんですよ。さっちゃんは面白いことが好きというだけで、ただの興味本位というか、好奇心しかないんです。「何かしてやろう」じゃなくて、「面白いことが始まったなー」ってワクワクして3人でずっと一緒にいるだけ。そういう自由な感じがまたいいなと思いました。
――これまでカフェを含め、いわゆる“店員さん”役ってありました?
店員役はないですね(笑)。そういうアルバイト歴もなかったので、カフェ店員の役にはちょっと憧れがありました。
実際演じてみて、今だったら私どこかで即戦力で働けるんじゃないかな?というくらい作品を通してカフェ店員としての力が付いたと思います(笑)。
――かなり特訓されたのですか?
最初レジの扱い方を細かく教えていただいたんですけど、2回目からは「もう分かりますよね?」「はーい、分かります」という感じで、すごくこなれてきました。
――レジ打ち自体は初めてですか?
アルバイトをしたことがあったので、レジ自体は使った経験がありました。でも、ああいうレトロな作りのはなかったです。「シャバダバ」の雰囲気もいいですよね!
――行きつけのカフェとか憧れますよね。
そうですね。私も行きつけの店はないんですけど、今どきのカフェより自然の中にあるカフェとか、レトロな喫茶店が好きです。
――でも、コーヒーはあまり飲めなそうなイメージが…。
コーヒーは飲めるようになりました(笑)。朝ドラ(「べっぴんさん」)をやらせてもらった1年間、撮影の空き時間に飲んで鍛えました。
その時は19歳だったのですが、20歳になったらコーヒーを飲める人になりたいなと思って、空き時間にブラックコーヒーを飲んでいたんですよ。
それまで飲めなかったんですけど、無理矢理にでも飲むということを習慣にしていたら、意外と慣れればいけるんですよね(笑)。「あれ?飲めるぞ?」となって、それからは普通に飲むようになりました。
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