――初共演の藤原さんの印象はいかがでしたか?
藤原さんは段取りからテスト、本番まで、全然違うことをやるんです。急に大げさにやったと思ったら、ビシッと締めてきたりする。本番に照準を合わせているような感じに見えるんですが、本当のところは何を考えて役に入っていっているんだろうなと気になります。でも、振り幅が大きく、いろんなことを試してくださることで、自分もこの範囲でやっていいんだなと思うことができたんです。カイジが目の前にいたから高倉が成立したんだとあらためて思います。
――カイジと高倉がスタジアムで対峙するシーンも印象的です。
2人とも自分の信念の言い合いで、いいシーンになったと思います。雨の中で大変ではありましたけど、テンションは上がりました。スタジアムなので自分の声がめちゃくちゃ反響するんです。音大丈夫かなって不安になるぐらい反響していたのが、自分で自分を鼓舞するような感じになって楽しかったです。
――ご自身が印象的なシーンはどこですか?
「ゴールドジャンケン」の後の高倉が立ち去る場面で、カイジが「おい待てよ!」って近寄ってきたとき、高倉がちょっとビビるという芝居をしてるんですが、そこがちょっと好きです。胸を張って「かかってこい!」ではなくて、暴力怖いし実は弱い男っていうのが面白いなと。ほんのちょっとですけど、映っていたので見てほしいです。
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