フジテレビ系にて、中村俊介主演の浅見光彦シリーズ第40弾を記念して、長崎・端島(通称:軍艦島)を舞台にした「棄霊島」が5月6、7日の二夜連続で放送されることになり、先日、都内にて完成披露試写会が行われた。
同作は、フリーのルポライター・浅見光彦(中村)が「旅と歴史」の取材を兼ね、母親の雪江(野際陽子)と長崎県平戸に旅行に来たところから話はスタートする。だが、浅見親子を案内した地元の元刑事・後口能成(左とん平)が1カ月後、静岡・御前崎で遺体として発見される。後口が持っていた名刺から浅見の元に静岡県警の刑事・小幡(柳沢慎吾)が訪れ、同行を求める。また、今作の舞台となる軍艦島は、’74年1月に閉山した後、同年4月に無人島になったが、’09年4月より観光客の上陸が可能となり、テレビドラマの撮影が行われたのは、上陸が可能になってからは同作が初となる。
中村は浅見光彦シリーズが二夜連続で放送されることについて「すごくびっくりしましたし、うれしかったですね。壮大なスケールですので、今回はいつもより気合いが入っていますし、思い入れも強く、僕にとっても特別な作品になりました」と喜びもひとしお。また、軍艦島の印象を「初めて訪れた軍艦島は、海の上に文字通り軍艦のように浮かんでいるようで、近づくと建物が見え始めるのですが、とにかく不思議な光景で想像以上に感動しました。共演の大滝秀治さんも『85年間生きてきて、一番楽しみ』とおっしゃっていたので、その大滝さんと同じ場所に行けてとてもうれしかったです」と興奮気味に話していた。さらに、今回は「恋に奥手の光彦がストレートに恋をしてデレデレするのも珍しいです」と見どころを。
榎木孝明が浅見光彦を演じた第3弾「唐津佐用姫伝説殺人事件」(’96年11月22日放送)に続き、二度目の浅見光彦シリーズ登場となった南野陽子は、自身が演じる篠原雅子について「長崎の平戸というところで育って、平戸を愛し、そこの高校教師ということなので、明るく力強い女性を演じてみたいなと思ったのですが、お話がお話 なので、笑顔のシーンも冒頭しかなく、あとは、いろいろ感じている表情が多かったです」と自身の役について紹介。浅見シリーズについては「すごく楽しみにしている視聴者の方が多いので、 気を引き締めて撮影に臨みました」と語る。そして、初代浅見と二代目浅見の両方を体験した感想について「榎木さんは“のれん” みたいな感じで、奥をのぞきたいんだけど、のぞいちゃいけないかなって感じでした。そして、中村さんが演じる 浅見は“障子”みたいな感じで『何を思っているんだろう?』って思うけど、より人間っぽい感じもします」と独特の表現で比較をしていた。
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