元男役トップスター・水夏希、宝塚歌劇団退団後初の舞台で“女性役”に挑戦!!

2011/05/03 19:32 配信

芸能一般

舞台「スミレ刑事の花咲く事件簿」の公開稽古、囲み取材に応じた中山麻聖、水夏希、徳山秀典(写真左から)

'10年9月に宝塚歌劇団を卒業した元男役トップスター・水夏希の退団後、初の主演となる舞台「スミレ刑事の花咲く事件簿」の公開舞台稽古が5月2日、都内で行われ、水夏希、徳山秀典、中山麻聖が囲み取材に応じた。

伊原すみれ役の水は「2月にドラマの撮影をしましたが、ドラマよりは伸び伸びとできるんじゃないかなと高をくくってましたけど、全くもって宝塚にいたときの引き出しを使えない。使えたのがくじけない根性で、それが役に立ったなと感じました。きょう、やっと初日を迎えたって感じですね」と心境を語り、同じ舞台に男性がいるということに対しては「徳山さん、中山さん共にお美しい方なので、宝塚時代のように、女性に囲まれているような気分になってしまいました。宝塚のときの気分でやっているのと同じくらいあまり違和感がなくやってます」とコメント。

朝比奈準を演じる徳山は「失礼かもしれませんが、すごいかわいらしい方ですね。しっかりしていて芯の強さの中にさらにその奥にかわいらしさを持っている方だなと思いました」と水の印象を。また、若手刑事・光矢射斗役の中山は「舞台中、水さんがこれまでに見たことない姿で出てくるシーンで、女の子女の子してる芝居があるんですけど、そこでちょっとキュンとしちゃいました」と答えた。

宝塚退団後、久々の階段セットを使ったという水は「やっぱり懐かしいなと思いながらやってます。これは絶対に下を見ずに降りなくてはいけないと思って、特に最後のカーテンコールだけは転んではいけないと思って慎重に降りてます(笑)。お芝居の中では宝塚のプライドにかけて頑張ってます」と話し、歌のステージに関して「“Guys☆From The Earth”が発足してまだ半年しかたっていませんが、私たちの思いとしては、皆さんに少しずつでも元気になってもらえるようにこの曲を作りました。いまの日本に送るエールとして心を込めて歌いたいと思います」と思いを明かした。

舞台の見どころを聞かれた徳山は「演者として一生懸命演じることがパワーになればいいなと思ってやっているので、舞台全体を見ていただけたらと思います」とアピール。さらに、自身の役どころについて「最後まで大どんでん返しをどうするかとか、細かい水さんとの息の合い方とか、どうやっていくか駆け引きを大事にしてやっていきたいです」と意気込みを語った。

最後に、水は「宝塚はいつも同じメンバーでやってました。これからはこのようにいろんな各セクションから集まってきて、今回だけのスタッフ、出演者一同が心を一つにしたものをお客さんに届けるということを、かけがいのない、いま一瞬にしかない時間を共有できるという意味で、真摯に生きていきたいと思ってます」と思いを語った。