続くMCでは、「SELFish」というライブタイトルに込められた意味が明かされた。
Sが“Sing”、Eが“Enjoy”、Lが“Listen”、Fが“Feel”。この“SELF”とわがままを意味する“selfish”を掛け、「わがままに歌って、楽しんで、聴いて、感じてほしいという思いを込めました!」。そう話す2人は本当にキラキラしていて、なんだかこちらまで、あぁそうか、もうちょっとわがままに生きてみてもいいのかな、という気持ちにさせられる。
ライブ後半は怒涛のオリジナル楽曲6曲攻勢で、まずは未発表の3曲が立て続けに演奏された。2人の声の重なりが美しい「卒業」に、Yuiがタンバリンを叩きリズムをとるノリのいい曲「キャラメルナッツ」。Meiが作詞作曲を務めた「じゃんけん」では、手拍子でオーディエンスと一体になり楽しそうに歌い踊る2人の姿が印象に残る。
10曲目「チョコレート」でそれまでの流れから一転、張りつめた大人の女性の恋心が歌われる。その後、Yuiの鮮烈なピアノサウンドが印象的な「ブラックアゲート」からラスト曲、1月11日にリリースしたばかりの「SING」になだれ込んだ。
弾けるようなバンドサウンドに乗り、ビートを感じながら手を大きく振って歌い出した2人。ステージ上に吊るされた無数の白熱球がまるで星空のように輝く中、全身を使って歌い踊る2人の表情は晴れやかだ。
アンコールの声に応え「私たちはこれからも成長していきます。よろしくお願いします!」と歌い始めたのはオリジナル曲「キラキラ」。“あなたがいれば、ただそれだけで私は幸せでいられる”という温かい思いを美しい高音ハーモニーで力強く歌い上げ、ライブを締めくくった。
この日、客席にはいきものがかり・水野良樹の姿も。ライブ後、水野は自身のTwitterで「初々しさが溢れていて思わず可愛いと言ってしまいそうになるけど、難しいこともさらりとやっていて凄いなぁと。そしてユニゾンはやはり姉妹ゆえの独特な響き。素敵でした。。。」と絶賛していた。
アンコールを含め13曲を真心こめて届け、大型新人・ゆりめりの東京での初ワンマンライブは終了した。2人のアーティスト人生はまだ始まったばかり。軽やかに、のびのびと2020年代に羽ばたいていく姉妹デュオに興味は尽きない。
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