ロバート・秋山竜次が最先端のクリエイターに扮するインタビュー企画「クリエイターズ・ファイル」が、2020年1月24日より月刊ザテレビジョンに移籍。「クリエイターズ・ファイル」の新たなスタートを記念して、過去の傑作インタビューを掲載します。
世界に羽ばたくトップクリエイターに聞くインタビューシリーズに、すべてのファッション界の先端を泳ぎ続けるYoko Fuchigami (フチガミヨウコ・59歳)が登場。プライベート・スタジオで答えていただいた、カリスマ性にあふれる彼女の貴重な生の証言をここに。
―よろしくお願いします。9月のファッションショーの準備は進んでいますか?
そうですね。ショーに向けて今がいちばん忙しいときかな? 今回の新作は、これまでのYOKO FUCHIGAMIラインと異なる新しいデザインなの。ここ何年かYOKO FUCHIGAMIといえば無地が多かったのだけれど、最近は模様に力を入れてるの。特に今回の千鳥格子って好きなの。大空をたくさん鳥が飛ぶさまをデザインしたのが千鳥格子なんだけど、今回、鳥を999羽描いたの。
9という数字は力を入れている数字でもあるんだけど、今回特に偶然が重なったの。私が59歳。そしてブランドも今年で39年。ファッションショーも9月。しかも9月生まれだし。そして私たち姉妹でデザイナーやっているんだけど、フチガミ9姉妹なんて言われているじゃない。気づいた?(笑) 9とは縁があるの」
―すごいですね。YOKO FUCHIGAMIのブランド展開についてお聞きしてよろしいですか? ブランドは何店舗、展開しているんですか?
海外には9店舗あります。
―また「9」なんですね。
あ、間違えた。10店舗でした。先月、ストックホルムに店舗が加わったから。
―それは残念(笑)。海外には他にどこに店舗がありますか?
ブルガリア、クウェート、チュニジア、あとグリーンランドに7店。
グリーンランドには力を入れています。寒いから、地域の住民と密着した服作りをしたいというのがあるの。気候と服って、切っても切れない関係性なのね。
―日本でのブランド展開は?
日本だと岡山、富山、山形、別府、釧路。そこに直営ショップがあります。そちらでYOKO FUCHIGAMIブランドがお待ちしています。
―東京にはないんですか?
東京がファッション最先端とみんなは言うけれど、私は少しもそうは思わない。逆に、ファッションで受け入れられるものは、条件さえ揃えば場所なんて関係ないの。
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