「クリエイターズ・ファイル」#58 美食家 ターべネーター 渡辺善吉

2020/01/24 05:00 配信

バラエティー

美食家 ターべネーター渡辺の名前でもお馴染みの渡辺善吉撮影=高橋宗正/スタイリスト=伊藤有香/ヘア&メーク=古沢愛/協力=アン ド セ ジュール、Tamagawa Base、タンセンビュー (c)クリエイターズ・ファイル


ロバート秋山竜次が最先端のクリエイターに扮するインタビュー企画「クリエイターズ・ファイル」が、2020年1月24日より月刊ザテレビジョンに移籍。今回は美食家・渡辺善吉(39)氏のインタビューをお届けします。

#58 渡辺善吉(美食家/ターべネーター)


今回、稀代のクリエイターを紹介するクリエイターズ・ファイル取材班は、美食家・渡辺善吉に密着。“ナベゼン”の愛称で親しまれる彼は、最近では、ターべネーター渡辺として、お茶の間に登場することも多い。まだ見ぬ美食を求め、日々世界を飛び回り、年間のべ3200軒の店を訪れるという、一週間の密着取材を通して、その常人離れした食生活に迫った。

12月6日(金)11:32(インド時間) @インド北西部 マーラー


──まさか、ランチを食べるためだけにインドに来るとは思いませんでした。

「えっ、そうですか? けっこう普通ですけどね。ランチにカレーを食べたいなと思ったので、カレーがおいしいのはどこだって考えると、インドですよね。行きますよね。自然な流れですよね」

──編集部一同驚いております。17時間かかっていますよ。

「えっ、驚くことですかね。僕は食べ物が好きなので、食べることに比重を多くかけているだけですよ。時間や距離は関係なくて、朝食、ランチ、間食、夕食、夜食、全部違う国で食べることだって珍しくありません。初めて、ここ『タージラージ』のカレーを食べたときは、脳天に稲妻が落ちたような感覚でした」

──そんな17時間もかけて注文されるカレーは何ですか?

「はい、ヒガーワリーというカレーです。このカレーとナンの相性が本当に稲妻モノなんです。インドでナンは、当たり前の食べ物なので、過度に主張しません。言い換えると、普通です。めちゃくちゃ普通。異常なほどスタンダード。だから異常にうまいんです。…あっ、ところで、今何時ですか? 飛行機に間に合わなくなるので、そろそろ行きましょうか」

──えっ、もう出発するのですか?

「え、何がですか? 普通ですよ」

タクシー移動で次の目的地に向かうナベゼン氏撮影=高橋宗正 (c)クリエイターズ・ファイル


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