「クリエイターズ・ファイル」#20 子役 上杉みち

2020/01/23 14:50 配信

バラエティー

上杉みち撮影:高橋宗正 (c)クリエイターズ・ファイル


ロバート秋山竜次が最先端のクリエイターに扮するインタビュー企画「クリエイターズ・ファイル」が、2020年1月24日より月刊ザテレビジョンに移籍。「クリエイターズ・ファイル」の新たなスタートを記念して、過去の傑作インタビューを掲載します。

#22 上杉みち(子役/児童劇団えんきんほう所属)


トップクリエイターに密着し、その姿を追うシリーズ。今回は彗星のように現れ、映画「星のカラクリ」や「おばあちゃんの人参ジュース」で天才の名をほしいままにした、あのカリスマ子役俳優が登場。

ドラマ『ライオンのキャラメル』のクライマックスシーン。撮影:高橋宗正 (c)クリエイターズ・ファイル


SCENE1


都内の撮影スタジオへ取材に赴いたのは、注目の子役俳優がここでドラマ撮影をしていると聞き及んだから。覗けば、さっそく母子によるシリアスなシーン撮影の真っ最中だった。

母「ハルトがちゃんとがんばったら、ライオンのキャラメル、あげるからね」

子「ほんとに? ほんとにライオンのキャラメルくれるの? 3つでも4つでも10個でも? ボク、ライオンのキャラメルだったらへんな話、100個でも食べれるよ」

母「ふん(笑)」

子「ボク、がんばるよ。絶対にママのところへ帰ってくるからね」

母「ほら、泣かないの。約束でしょ」

子「うん、ボク、泣かないって決めたよ。ボク、絶対に、絶対に泣かないんだ。ママにライオンのキャラメルもらうまでは。ママ、ママ……、ママー、メメー」

 カットーッ。との声が響く。

 母子ともに迫真の演技である。母親役の佐藤みゆきさんと、その子・ハルト役の上杉みちくん。今期のドラマ「ライオンのキャラメル」で主役を務め、「天才子役、現る」と話題を振りまいた。彼は基本的に見る側やカメラ、対象物との間に一定の距離をあけたときにすばらしい力を発揮する。そんなまだまだ小さな6歳の素顔はどんなものなのか。

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