『浜辺の鳥』は、作家・原直茂の傑作小説が原作。主人公サクラが幼少期を過ごした熊本県上天草市になんらかの思いを寄せ、大都会東京から戻ってくる。そして、青い海、白い鳥にとある暗示を受け、自分のルーツを見つめ直すという友情青春ストーリー。
サクラ役の藤原采さんにお話を伺った。役は難しくはなかったですか?
采「ものすごく悩みました。小説も読んでいたので、あのサクラを自分が演じるなんて心配でなりませんでした。演じてるうちに自分とサクラは重なる部分が多いということに気づいたんです。ハッ!って。これ、自分と同じかもって(笑)。同じ17歳という設定ですし、私も田舎で育ち、上京したので、故郷が恋しくなる気持ちもわかります。なので、半分自分、半分サクラって感覚で演じていました」
——『浜辺の鳥』で印象に残ったシーンは?
采「サクラが湯島の堤防を全力疾走し、何かに別れを告げるシーンです。小説でもそうですが、実際に何と別れを告げるのかわからないまま走るシーンだったので、気持ちの作り方がわからなくなって、NGをたくさん出してしまいました」
——今回のロケ地はいかがでしたか?
采「地元の漁師さんが撮影に船を出してくださったり、島の住人がエキストラとして出演してくださったり、湯島の小学校をそのまま使わせていただいたり、カフェでお着替えさせてもらったり、市役所が好き勝手やらしてくれたり、ロケ地としては最高でした。たくさん助けていただきました」
——映画を楽しみにしているファンへひとこと、お願いします。
采「2018年夏、常本孝之介監督の魂が詰まった最高の作品です。私のお芝居なんかじゃなく、太陽のお芝居を見てください。『浜辺の鳥』、よろしくお願いいたします」
——公開を楽しみにしています。ありがとうございました。
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