「クリエイターズ・ファイル」#50 パリコレNo.1モデル アルセーヌ・ ダルタニアン

2020/01/23 14:50 配信

バラエティー

Stage2


辛口ファッション誌『avant』の創刊300号記念の表紙を飾る。10年前の200号は、クリグリスが飾ったことでも有名だ撮影 :井上佐由紀 (c)クリエイターズ・ファイル


ショーの幕が下りた直後のバックステージで、まだ高揚した表情を残すダルタニアン本人を直撃した。

──今日のショーでも、人間離れしたスタイルとパフォーマンスはずば抜けていました。なぜその体型を得ることができたの? どうやって維持しているんだい?

「体型については、自分でもよくわからないよ……。僕は生まれながらにして恵まれた素質を持っていたわけじゃない。追いつけない分、皆と違う努力をしているんだ。

 だからある意味、努力の賜物なのかもしれないね。そして、僕がスタイルを維持するには、皆の助けがぜひとも必要なこともたしかだ。自分一人じゃ絶対に無理なんだ。準備にだって時間かかるし、手が足りないし」

──日本にはいま、あなたの体型に憧れるファンがたくさんいます。あなたのライフスタイルを教えてくれませんか?

「ああ、もちろん。けど、普通さ。性格だって意外と気さくだねって言われるんだ。好きな色は黒かな。絶対に黒だよ。この世に黒という色がなかったら、いまの僕の成功はなかっただろうね。だけど、自分が身につけるもので黒は好まないかな。あくまで自分の周りが黒って状況が好きなのかもね。

 あと、僕は大食漢だよ。焼肉にも行くし、締めのラーメンもスープまで飲むし、寝る前に赤福だって食べるし。でもなぜかスタイルは維持できてるんだよ。本音をいうと、モデルという枠でくくられたくないんだ。ふだんはモデルとは関係ない営業の仕事だってしているからね。不動産、鍋ダイニング、貿易など、そっちの仕事の方がモデルより多いかな(笑)。なので、ストレスたまりそうでしょ(笑)。正直、モデルだからって痩せろ痩せろと言われても困るのさ。無理だよ、痩せるのなんて。とにかく、周りには感謝だね。メルシー」

──ありがとうございました。

僕にとって大切なのは2つだけ。サポートしてくれる2人の仲間とフレンチローストのコーヒー。あとはいらない 。(自伝『意外とバレない?』より)撮影 :井上佐由紀 (c)クリエイターズ・ファイル 撮影協力:アンティークギャラリー・マジョレル

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