今年もいよいよ間近に迫って来たアカデミー賞。いつの頃からか、実話ベースの作品が賞レースをにぎわせ、実在の人物を演じ切った俳優たちがオスカーを手にする傾向が強くなっている。昨年も『ボヘミアン・ラプソディ』(2月3日[月]午後5:00 WOWOWライブほか)で、ラミ・マレックが伝説のバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリー役に命を吹き込み、見事初ノミネートで主演男優賞を受賞した。
壮絶な肉体改造に挑み、綿密なリサーチと役作り、そして特殊メイクを駆使して実在の人物に成り切った彼らの俳優魂を振り返ってみたい。
まず当代きっての成り切り俳優といえば、クリスチャン・ベール。フィクションの人物ながら、『マシニスト(2004)』で29㎏も減量して謎の不眠症に悩む主人公を演じたり、“ダークナイト・トリロジー”(2005~2012)では逆に増量してマッチョな体を作ってみたり…。
必要とあらば、体重を増減させることなどいとわないベール。ドラッグに溺れた元ボクサーを演じた『ザ・ファイター(2010)』では頭髪に加えて歯も抜いた。『バイス(2018)』(2月9日[日]よる9:00 WOWOWシネマほか)で彼が演じたのは、ジョージ・W・ブッシュ政権下で米国史上、副大統領として最も権力を持ったといわれるディック・チェイニー。
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