「サヨナラまでの30分」新田真剣佑「人としても、役者としても尊敬できる北村匠海のことが、やっぱり大好きです!(笑)」

2020/01/24 08:00 配信

映画

4度目の共演となった北村匠海と新田真剣佑撮影=諸井純二


1月24日(金)公開の映画「サヨナラまでの30分」。W主演を務める新田真剣佑北村匠海は、本作で実に4度目の共演となる。

新田「(本作での共演の話に)またか、ってね(笑)」

北村「『またか』だったよね(笑)。最多共演」

新田「最多だね。芝居以外でも、僕が出演して、DISH//が主題歌を担当してくれたドラマ『僕たちがやりました』(2017年フジテレビ系)を入れたら5回目。僕はもう、お話をいただいた時点で〝北村匠海〟の名前があったら、『出ます』って即答します(笑)」

北村「僕は基本的に真剣佑の背中を見てるのが心地良くて。初共演でクラスメートを演じたドラマ『仰げば尊し』(2016 年TBS系)も、ライバル役だった映画『OVER DRIVE』(2018年)も、常に真剣佑の背中に自分の役も突き動かされていたと思うんです。なので、今回の共演が決まったときも、また真剣佑の背中が見られるんだなと思ってうれしくなりました」

 今回2人が演じるのは、新田が1年前に死んでしまったバンドボーカルのアキ、北村が就職活動中の大学生・颯太。アキが残したカセットテープを颯太が偶然拾ったのをきっかけに、それを再生する30分だけ2人は入れ替わり、一つの体を共有するという設定が特徴的だ。

北村「真剣佑とは今回の作品で役としてついに〝一体化〟することになったわけですけど(笑)、演じる感覚としてはこれまでと変わらず、真剣佑の背中を見ている感じでした。特に撮影の最初の方は真剣佑が演じるアキを見て、それを僕が踏襲するという感じでしたから。真剣佑に納得してもらって初めてアキになれるというか。そういう意味では、お互いの信頼がなければこのお芝居は成り立たなかっただろうし、真剣佑じゃなかったらもっと難しかっただろうなと思います」

新田「僕も匠海と一緒ということで、ただただ安心感がすごかったです。今までの作品でもそうですが、この作品でも僕には到底できないなって思うくらい、すごくいい表情をするんですよ。それに加えて、今回は匠海にすごく助けられました。特に気持ち的なサポートが大きかったんです」

 そんな新田の言葉を受け、北村もこう続ける。

北村「完成した映画を見て感じたのが、真剣佑の存在感。劇中では幽霊としてそこにいるはずなのに、存在感がハンパないなって(笑)」

新田(笑)

北村「撮影をしていても、アキは颯太にだけ見えて他のみんなには見えていないのに、自然と場の中心はアキになっていく感覚がありました。もちろん、明るく物おじしないアキと人と関わることが苦手な颯太っていう性格の違いもあるんですけど、実は僕らは2人とも颯太みたいなタイプなんです。なので、颯太を演じるのは自然体でできたのですが、颯太の体にアキが宿るシーンとなると、かなり頑張らなきゃいけなくて…。テンションもそうだし、周りのみんなを突き動かすエネルギーというのも相当なものだったので。最初は僕もアキはどこか真剣佑っぽいのかなと思っていたんですけど、実際に演じてみるとそうじゃない。なのに、それをしっかりと演じきっている真剣佑は、やっぱりすごい役者だなと感じました」

新田「僕は普段、演じる役と自分の共通点や相違点を考えたりしないから、匠海に言われて初めて気付くってことが多いんです」