明治維新以後、時代ががらりと変わり、同時に変化を余儀なくされたそこに暮らす人々の生き様や葛藤、原作者・坂口安吾が描く世界観を少しでも表現することができればと思います。
まずは探偵モノとしてのエンターテインメント性を楽しんでいただきつつ、事件を解決する中、浮き上がってくる人間の本質をより感じていただきたいです。
明治初期。世が文明開化に色めきたつ頃、時代が大きく変貌を遂げ人の価値観も大きく変わり、時代の風に乗れたものと時代に取り残されたものがハッキリと目に見えた時代に奇妙な事件が多発する。
そこに警視庁からの信望厚い洋行帰りの特命探偵・結城新十郎(福士)が現れ、事件の真相をズバズバ指摘する。
勝海舟の元剣術の教え子で、難事件を推理することが大好きな泉山虎之介はいつも小バカにされ、師匠と慕う海舟の大頭脳と心眼を当てにして泣きついてくる。
そんな二人と勝海舟の周りには、芸者出身で肝っ玉おっ母で勝海舟の妻・民や、新十郎に惚れ込む大政商の娘・梨江、戯作者の花迺屋因果、新十郎を煙たがる警視庁大警視・速水星玄ら、個性的な人々が集まってくる。
彼らに助けられながら、謎解きが進むにつれて立ち現れる、新しい明治の時代に人々が抱える不安や愛憎。そして新十郎、梨江、虎之介たちは、事件を通じて西郷隆盛や大久保利通など、多くの時代の要人たちと渡り合い成長していく。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)