――英勉監督とは映画「トリガール!」や「賭ケグルイ」でご一緒していますね。
そうなんです。ヨーロッパ企画の上田誠さんが脚本を書かれていて、お二人がコラボしている作品にはぜひ参加したいなと。小木(博明)さん、上地(雄輔)さん、岸井(ゆきの)さん、本多(力)さんと共演者の皆さんも不思議な組み合わせ。英監督の色も濃いですし、どうすれば自分が潰されないかだけを考えていました(笑)。
――ドイという役は周りに振り回せされるキャラですが、いかがでしたか?
これまでの作品でも、割と受けの芝居が多かったんです。ある意味、そういうキャラクターに慣れているところがありました。ただ、今回はハチャメチャ度がかなり強い。まるで台風の中に入っていくような感じでした。そのパワーに負けないようにガツガツ行ってしまうとドイくんではなくなってしまうということもあって、その塩梅が結構難しかったです。
――ドイを演じる上での苦労は、やっぱりそのさじ加減ですか?
本読みが2回ぐらいあったんです。最初は、小木さんが演じるアサガワさんたちのパワーについていく形でのってみたんですけど、全然ドイくんじゃない。だから、2回目は抑えてやってみたんですけど、引き過ぎると物語の後半にかけて少しずつ変わっていくドイくんの姿につながっていかないんです。監督からも「何か違うね」って言われたので、最終的には現場で皆さんと向かい合ってバランスを取りながら演じました。
――ドイは冷静でドライな若手社員という設定ですが、共感できるところはありましたか?
どちらかというと、アサガワさんのようなタイプの方が僕にとっては気持ちが良いというか、あれぐらい熱のある人が好きなんです。ドイくんの考えていることも分からなくはないですけど、共感できるところはあまりなかったかもしれません。似ているのはゲームが好きっていうことぐらい(笑)。
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