フランス政府の観光担当機関・フランス観光開発機構によるフランス観光親善大使任命式が5月19日、都内で行われ、会場には、'11年度の同国観光親善大使として任命を受けた女優の寺島しのぶと小説家の平野啓一郎が登壇した。
フランス観光親善大使は、年に一度同機構が各界で活躍する著名人の中から、公私を問わずフランスにゆかりがある人物を選出。任命された著名人は、フランス観光におけるさまざまなPR活動に従事する。
今回の任命を受け、寺島は「とてもうれしく思っています。ひょんなことから私は、フランス人と結婚をしまして、フランスが第2の故郷のようになりました。観光親善大使に選ばれたからには、まだ知られていない、小さな町などを紹介できたら良いなと思っております」と意気込みを。
続けて、1年間フランスに滞在した経験もある平野は「10代のころからフランス文学が好きで、そこから食だとか建物だとか、いろんなものに興味を持つようになりました。今の自分にとって、フランス文化に触れたことが大きな財産になっています。今度は自分が、フランスの魅力を皆さんにお伝えする役割を担えるということに非常によろこびを感じています」とコメントした。
また、5月16日に胃がんのため逝去した児玉清さんとNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で、親子役で共演した経験がある寺島は「児玉さんは、私たち夫婦の結婚生活にすごく興味を持ってくださっていました。フランスが好きな方だったので、フランスについて本当に長い時間、おしゃべりをしました。“(フランス人と一緒に暮らしていて)どういう所が面白くて、どういう所が大変なのか教えて!”と聞かれたことを覚えています」と児玉さんとのエピソードを明かし、「(龍馬伝の)撮影で、体調が悪そうな時はあったんですが、つい最近までお会いしていたので、今はまだ悲しみも起こらないくらいに信じられないです」と心中を語った。