千葉雄大、続編主演にはプレッシャーも「手放しでは楽しみとは言えないところもありました」<スマホ2>

2020/02/01 08:00 配信

映画

映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」で主演を務める千葉雄大撮影=玉井美世子/スタイリスト=寒河江健/ヘア&メーク=堤紗也香


誰もが持っている“スマホ”の危険性を描いたミステリー映画「スマホを落としただけなのに」の続編となる「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が2月21日(金)に公開。千葉雄大演じる、前作で事件を解決導いた刑事・加賀谷学が主人公となり、加賀谷の恋人・美乃里が巻き込まれる新たな事件の解決を目指す。

前作で加賀谷に捕まえられた連続殺人事件の犯人・浦野義治には成田凌が、また今回から登場する美乃里には乃木坂46の白石麻衣が扮(ふん)する。

今回は、主演を務めた千葉にインタビュー。主演だから感じたことや続編の難しさ、加賀谷という人物についてなど語ってもらった。

ヒット作の続編に主演する心境とは


――前作で主演を務めた北川景子さんと田中圭さんからバトンタッチを受けての主演でしたが、プレッシャーなど感じましたか?

正直、戸惑いました。役として考えたらまた加賀谷ができるのでうれしいと思いましたが、前作の評判が良かった分、ちょっと(笑)。やはり面白さや話題性も前作を超えていかなければならないところもあるので、手放しでは楽しみとは言えないところもありました。ただ、それは現場に入るまで、入ってからは気にならなかったです。現場は一人じゃないし、一人で背負えるものなんてたかが知れているので。

――主演ということで監督とも事前に役について話し合ってからクランクインしたとのことですが…。

前作の時は現場でお話しすることが多かったのですが、今回は入る前に芝居について話す機会があったのでより良かったと思います。ストーリーも複雑ですし、いろんなキャラクターの思いが交差する物語なので、感情の流れなどを整理したりしました。あと台本には書かれていないキャラクターの人物像などを話し合ったり…。それは加賀谷だけでなくほかのキャラクターについても。なんというか、ちょっと俯瞰(ふかん)して作品全体を捉えたいと思っていたところがあったんです。とはいえ、現場に入ってみないとわからないことも多かったし、現場で変わっていくことも多かったです。そこは前回同様、現場でディスカッションをしながら作り上げていきました。それでも事前に頭を整理して現場に立てたのはよかったです。

――前作ではぼんやりとしていた、加賀谷の母親の存在。今回は、加賀谷のバックボーンが詳細に描かれましたが、どのように役作りをしましたか?

加賀谷って僕の目から見てもじれったくてはっきりしないんですよ。でもそこが加賀谷らしさだなと感じる部分で。加賀谷は、過去や恋人の関係性、殺人犯・浦野(成田凌)との気持ちのリンクなどが色々複雑なうえ、すべてが自分の思い通りにいかない人物でもあります。今回はいろいろ考えて現場に入ったんですが、カメラの前に立つときはそれら考えてきたことをすべて捨てて本番に臨むようにしました。ミステリーって、「なんでこうなるの?」という偶然が多いから面白いところもあるので、全部計算した演技をするのはちょっと違うと感じて。その微妙な塩梅が必要でした。ちなみに、浦野に加賀谷が自分の過去を話すシーンがあるのですが、正直台本を読んだ時点では、そこは「なんで?」と思いました。僕としては、加賀谷は言わないんじゃないかなと。でも、カメラの前に立つと、意外と受け入れることができたので、頭で考えて演じるのではなく、その場で感じた気持ちを表現していくことを考えていました。