「欽ちゃん&香取慎吾の第97回全日本仮装大賞」(日本テレビ系)で共に司会を務める2人が顔を合わせた。
萩本欽一「テレビは、自分が楽しいと思ったらいけない。出ているタレントさんが楽しいと思ってくれるように徹してきたの。だから慎吾ちゃんが楽しいと思えるようにやってる」
香取慎吾「僕はもう楽しいです!」
萩本「そう言ってくれると幸せだよ。理想を言うとね、もっとずうずうしくなってほしい。すげぇいいヤツなの。こんなにビッグスターなのに、俺から一歩も上にも前にも出ない。俺は慎吾の仮装大賞にしたいの」
香取「いや、それ難しいですね。自由にガンガンいってという欽ちゃんと、それとは別に昔より増えた(スタッフからの)カンペの量。カンペを読むと欽ちゃんが、はぁーって顔するし。読まないで欽ちゃんの言う通り好き勝手やると、カンペ持ってる人が、はぁーって。挟まれてます(笑)」
2人で司会を務めて18年。今回の収録を振り返ってもらうと――。
香取「ラグビーが多かったですね。審査員に福岡堅樹選手がいらっしゃったんですけど、欽ちゃんが試合後のあのテンションで答えてくれって本気で20回ぐらい言ってた(笑)」
萩本「ラグビーはテレビにしがみついて全部見てたからね」
香取「あとタピオカ? これが2作品。2人とも飲んだことなかった」
萩本「どんだけ外に出てないか。この若さでね。もう少し世間の風にさ、(東京)新宿とかブラッと歩くとか」
香取「ないです」
萩本「まあ、仮装はその時代をやってくれるんだなと改めて思ったよ」
年齢差を超えた2人の心のつながりは深いが、改めて互いに好きな部分を聞いてみた。
香取「お会いするたびに毎回違う言葉をもらえて、自分の頭の中のメモに書き込んでいます」
萩本「僕は慎吾ファンの一人だから。代表して言ってるだけ。一番近くでずうずうしく言えるという喜び」
香取「それだけじゃないですよ。先日も『音が悪い、音の並びでリズムになってる言葉が気持ち悪い』とか、考えたこともない言葉を次々と言ってくださって。急いでその深い意味を考えるんです。言葉は宝物です」
萩本「慎吾は気を使わせない。で、一番大事なところを失敗する。そこが何とも魅力的で好きになる」
香取「ああ(納得)。それでいうと、最近『スッキリ』(日本テレビ系)でパラスポーツ対決したんです。ボッチャとゴールボール。ああいうとき最後に失敗してカッコ悪く終わるのが僕なんです。なのに今回うまくいっちゃって、心の中では大事件」
萩本「それは慣れない慎吾だね」
香取「はい。何か稲垣(吾郎)、草彅(剛)よりうまくて、普通にしてましたけど、実はこんな自分、自分じゃない!と思ってました(笑)」
取材・文=吉野千絵
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