――韓国取材の経緯は?
「反日種族主義」という本が出版されたことにびっくりしていたんです。そして、日本語版も出るのかなと思っていたら出版されて、これはすごいなと思いました。一体どういうことなんだろうか、知りたいなと思っていたんです。
ちょうどその時にこの取材の話があり、ぜひ取材をしたいと。日程もちょうどぴったり合ったので、1泊2日で行ってきました。
――今、このテーマを取り上げる意義は?
難しい大変なテーマをプロデューサーが提示するんですよ(笑)。でも、そこにはこんな時だからこそちゃんと冷静に日韓関係を見てみましょうよという強い思いがあって。じゃあ一緒に苦労しましょうか、という気持ちになりました。
やはり日韓関係がこのような状況になっている時に、「なんとなく韓国って変だよね」と、それだけで終わらせてはいけないと思うんです。そこに何があるのか、一方で韓国の中にもいま新しい動きがあるということを私たちも知る必要がある。ひいては日本はこの問題をどう考えるのか、そのような問題提起をしたいと思いました。
――李氏とお話しされるのは初めてですか?
初めてお会いしましたが、実は同世代なんです。私は彼より一つ上です。ですから、もちろん日本と韓国で全く違うんですけど、話をしているとどこかで共通の時代の空気を吸ってきたというようなところはありますね。そして、今の韓国の中で韓国の歴史認識がおかしいと言えるということは大変勇気がいることですよね。
――韓国内の新たな動きは、今後の日韓関係に希望を持てるものですか?
希望というより、新しい動きはあるんだなと。今はネットで情報を得られるようになった。YouTubeで映像を見ることができる。以前は一方的に韓国の中で反日教育を受けてきて、そういうものだと思っていたけれど、今の若い人たちがネットでいろいろな情報を知って、“あれ違うんじゃないの?”という疑問を持つんだと思います。
――一方で日本はどのように韓国に向き合っていくべきですか?
日本には日本の守るべきものが当然あるわけで、日本の言うべきことはやはりあります。それは、これからもしっかり言っていかなければいけない。しかし、いたずらに対立をあおっても決して良いことはない。日本はあくまで冷静に、カッとならずに言うべきことはちゃんと言っていく、ということが重要だと思います。
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