――撮影の感想を聞かせください。
光石:僕自身、「ボス」のCMに出させていただくのが憧れだったので、撮影中も本当に楽しくて、「もっと撮って!」という感じで、とにかく至福の時間でした。「ボス」のCMシリーズは毎回、きちんとしたストーリーとキャラクターがあって、それを演じられるのは役者冥利に尽きるというか。このCMに出演したい役者はたくさんいると思います。
ゆきぽよ:めっちゃ本格的な演技って、これが初めてなのかな。再現VTRとかは何回かやったことがあるから、ちょっといけるんじゃないかなと思って挑んだんですけど、全然難しかったです。超緊張しました。途中から自分がもう何を言っているのか分かんなくなくなってきちゃって(笑)。それでも、めっちゃ楽しかったし、すごくいい経験ができたなと思います。
「ボス」は日本を代表するCMと言ってもいいんじゃないかというぐらい、すごい作品ですし、自分がちっちゃい頃から見てきたCMに出られるなんて、夢みたいだなと思いました。めっちゃうれしくて、ニヤニヤが止まらなかったです。
――トミー・リー・ジョーンズさんの印象を教えてください。
光石:ものすごく背が大きい人で、握手した時の手も分厚かったです。現場ではほとんどお話できなかったんですけど、勝手にパワーをいただいたような気がしましたし、今後の俳優生活に役立つんじゃないかなと思って、ジョーンズさんの一挙手一投足をずっと横目で見ていました。
かなりシャイな方という印象ですが、監督の指示もちゃんとお聞きになって、ちょっとした演技の修正も自ら率先してなさっていたので、さすがだなと思いました。とにかく同じ空間にいて、同じ空気を吸えたというだけでも、うれしかったですね。
ゆきぽよ:最初、トミー・リー・ジョーンズさんは「ボス」のCM専門の俳優さんかなと思っていたんですけど、ハリウッドスターだと聞いて「すげー!」と思いました。私にとっては、ボスの人というイメージが強すぎて(笑)。
――お二人のお互いの印象も聞かせください。
光石:ゆきぽよさんは本格的なお芝居をするのが初めてだそうで、「驚くのって難しいですね」とおっしゃっていましたけど、全然そんなことなくて。彼女のパーソナリティーは最高ですし、視聴者の方がみんな彼女を見るぐらいの力を持っているので、そのままやれば大丈夫だよとお話しました。娘みたいな年なので、本当にかわいらしかったです。
ゆきぽよ:本物の役者さんは本当にすごいなと思いました。光石さんに「どうしたらあんなに上手に演技できるんですか?」「ゆきも上手に驚きたいんですけど」って質問したんですよ。そうしたら、驚くのはそんなに難しいことじゃなくて、普通に歩く演技の方が難しいと教えていただきました。
でも、驚くシーンはやっぱり難しかったです。喜怒哀楽が自然に表現できるのは本当にすごいなと思いました。
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