――番組の印象をお願いします。
収録の空き時間に昭和のパネラーの方によく聞かれるんですよ。「(平成の解答者たちって)みんな本気でやってんのか?」って。でも番組当初から見ていると、完全に本気。
(千原)ジュニアさんと話していたんですが、若い方々って好きなことはとことん調べるけど、興味のないことは全く調べない傾向がある、と。
例えば、僕ら世代でいうと「ザ・ベストテン」(1978~1989年、TBS系)などの歌番組を見るとき、放送前からテレビの前にいて、10位から1位まで全部見たんです。その上で6位の人ってよく知らんけど、意外にいい曲やったなぁって楽しんだ世代。だけど今は1位をダウンロードする時代なので、興味がなければ聞かないんですね。
――確かにそうですね。
今回の問題で言うとティッシュの香りや肌触りといった最新情報に詳しい人でも、「じゃあ、ティッシュペーパーはそもそも何?」ということについては知らない環境にいるんだろうな、と感じています。
――そこにはやはり感覚差がある、と?
そうですね。フルコースを食べなくてもメインディッシュだけを食べている、と言うんでしょうか。便利な時代ではあるけれども、そうした便利さに警鐘を鳴らしていますよね、この番組は(笑)。
ただ、平成生まれの方々ってすごく堂々としているところはすごいと感じています。不正解と言われているのに、その間違いに自信があるから、浜田さんに対して「え!?知らないんですか?」みたいな(笑)。そこはもう素晴らしいとしか言いようがないですね。
――「ティッシュペーパーはそもそも何?」でも、自信満々の珍解答が続出でした。
過去に、「かつおぶしってそもそも何?」とか「ソバ粉ってなんの粉?」などの問題で、「木」と答える人が多かったんですよ。平成生まれの方々って追い詰められたら「木」と答える傾向があるんだな、と。それで、わざわざスタッフさんがこの問題を用意したのですが、「ごみのリサイクル」とか「動物の毛」とか…。思いっきり大間違いなんだけども、自信満々で堂々と解答するから、とにかく本気なのは伝わってくる。
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