ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界を描く近未来スリラー「CURED キュアード」(原題:THE CURED)が、3月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが分かった。
アイルランドの新人監督デヴィッド・フレインが新たに創造した本作は、ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラー。
ウイルスに冒されて無差別に他者を噛み殺すモンスターに豹変したのち、画期的な治療法によって回復した“元”感染者たち。獰猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った彼らは、真の人間性を取り戻すことができるのか。元感染者が社会復帰したとき、市民は彼らを受け入れられるのか。
これらの幾多の鋭い問いかけを、現在の不穏な世界情勢に照らし合わせて観る者に突きつける。
感染系ゾンビがもたらした終末的厄災の“その後”を描いた作品には、「28日後...」の続編「28週後...」などいくつかの前例があるが、自作のオリジナル脚本で鮮烈な長編デビューを飾ったフレイン監督は、人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況を生々しく反映。
さらに元感染者=回復者がゾンビだったときの忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれている設定を加え、限りなくシリアスにしてリアルなホラー映画を完成させた。
ジャーナリストでシングルマザーのアビーに扮するのは、「JUNO/ジュノ」「インセプション」「X-MEN:フューチャー&パスト」のエレン・ペイジ。
ゾンビに夫を噛み殺された失意のどん底の中で幼い息子を養い、回復者の義弟セナンを受け入れるアビーの揺れる心情を繊細に表現するとともに、プロデューサー兼任でこのプロジェクトを牽引した。
そして、「ハイドリヒを撃て! 『ナチの野獣』暗殺作戦」のサム・キーリー、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、TVリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスの実力派キャストが迫真の演技を披露している。
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