福田沙紀と剛力彩芽が“男女の性別”の問題に挑む!

2011/05/24 09:00 配信

ドラマ

IS(インターセックス)として生まれた春を演じる福田沙紀と、春のクラスメート・美和子役の剛力彩芽(写真左から)

テレビ東京では、7月スタートの月曜夜10時枠の連続ドラマに「IS(アイエス)~男でも女でもない性~」(仮)の放送を決定したと発表。福田沙紀と剛力彩芽が主演することが分かった。共演は井上正大、西田尚美、南果歩ら。

原作は第31回講談社漫画賞を受賞した六花チヨの同名コミック。タイトルにもあるIS(アイエス)とは、インターセックスの略称で、性器や性腺、染色体等が男性型・女性型のどちらかに統一されていないなど、生まれながらにして、身体的に男女の区別があいまいな人びとのこと。本作ではインターセックスとして生まれた高校生の葛藤や周囲との友情、家族との絆などを描く。

福田演じる星野春は、ISとして生まれ、中学生まで男として生活。パティシエになるために地域で唯一調理師免許を取得できる高校に進学。だが学校側は、戸籍上、“女”となっている春を男子生徒としては認めず、春は3年間我慢して通学することを決意する。入学後、周囲に気付かれることなく女として過ごしていた春は、クラスメートの相原美和子(剛力)と出会う。美和子に友情を感じる春だったが、彼女は春に対してある思いを秘めていた。そんな中、春はサッカー部の伊吹憲次(井上)と遭遇する。偶然彼の手が触れた瞬間、なぜか春はドキッとしてしまい、恋心を感じてしまう。

中川順平プロデューサーは「改めて考えてみると、出生届けに始まり、遊びから学校、職業、結婚に至るまで、社会生活のあらゆる側面に『性別』が根深く関与している事に気付かされます。私が無知ゆえ、半ば無意識ともいえる状態で受け入れてきたこの社会が『ⅠS』の方々にとっていかに生き難い場であるか…。もちろん今回のドラマだけで『ⅠS』の実状を網羅することは難しいでしょう。しかし、少しでも『ⅠS』の存在を知らしめ、みんなで考える契機にできればと願っています」と本作について語った。