世界的フィルムメーカーのギレルモ・デル・トロが企画・製作し、ストーリー原案を担当した映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」が2月28日(金)から全国で公開。今回、恐怖のシーンを描いた本編映像が解禁となった。
人間の女性と異形の生き物との愛を描いた「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)で第90回米アカデミー賞監督賞を受賞し、名実共に世界的フィルムメーカーとなったデル・トロ。
「パンズ・ラビリンス」(2006年)のペイルマンやパン、「シェイプ・オブ・ウォーター」の半魚人など、数々の奇怪で美しい名モンスターを生み出してきた、クリーチャー愛にあふれる彼が、オスカー受賞後に初めて企画・製作し、ストーリー原案を担当した作品が「スケアリーストーリーズ 怖い本」となる。
本作の基になっているのは、デル・トロ自身が若いころに多大な影響を受けた同名児童書(岩崎書店)。全米各地の怖い話を短編集としてまとめた「スケアリーストーリーズ 怖い本」は、子どもたちの恐怖心と好奇心をつかみ、瞬く間にベストセラーになった。
だが、スティーブン・ガンメルの描いたおどろおどろしい挿絵と道徳的でない内容に、親や教師から批判が殺到。全米の学校図書館に置くことが禁じられたという、いわくつきの短編集だ。
本作のキーアイテムとなるのが、作家志望の主人公・ステラがハロウィンの夜に、町外れの幽霊屋敷からこっそり持ち帰った1冊の本。その本は毎夜、物語をひとりでに書き記し、その主人公となった者は、いつの間にか姿を消してしまうという呪われた“怖い本”だった。
この設定で思い浮かぶのは、映画化もされた大ヒット大人気コミック「DEATH NOTE」だが、“デスノート”(=名前を書いた人間を死なせることができるノート)は持ち主が名前を書くことができるので、誰がいつどのように死ぬのかを、コミックの読者も事前に知ることができた。
しかし、本作の“怖い本”は気まぐれに主人公を選び物語を綴っていくので、映画の登場人物にはもちろん、見ている側も物語が書かれるまで誰がターゲットなのかが決して分からない。
“デスノート”は死神のノートだったが、“怖い本”は一体誰の本なのか?、どんな呪いがかかっているのか?、そしてステラと仲間たちはその呪いを解くことができるのか?
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