仲野太賀と元乃木坂46・衛藤美彩がダブル主演を務める映画「静かな雨」の公開記念舞台あいさつが2月8日に都内で行われ、仲野、衛藤、でんでん、中川龍太郎監督が登壇した。
宮下奈都のデビュー作で、2004年文學界新人賞佳作に選ばれた「静かな雨」(文春文庫刊)が原作となる本作。2019年に「釜山国際映画祭」に正式出品された他、「第20回東京フィルメックス」ではコンペティション部門に正式出品され、観客賞を受賞した。
この作品が映画初出演で初主演となった衛藤は、「オファーを頂いた時は不安の方が大きかったんですけど、その時はグループ(乃木坂46)にも在籍していたので、いろいろ挑戦がある中で撮影に臨みました。すてきなキャストの皆さま、スタッフの方々に支えられて、(撮影から)約一年がたって今日皆さんに見ていただけて、そこまでの過程も全部が初めてで。こんなにうれしい気持ちになるんだなという感情になったのも初めてで、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔。
「映画ってすごくいいなって、映画の魅力に自分自身がどっぷり浸かってしまいそうなくらい、私もこの作品、お話も大好きです。行助とこよみは、この作品の中でとてもていねいに二人で生きていて、そういう姿は私自身も考えさせる部分もありましたし、皆さんも心の中にも『静かな雨』の優しい物語が少しでも残っていただけたらうれしいです」と語った。
また、仲野は「(皆さんが映画を)見てくださったということで、衛藤さんのファンの方にお叱りを受けないかなと、ちょっと怖気付いております」と会場を笑いに包むつつ、「中川監督とも二度目のお仕事ですし、いろんな素晴らしいキャストの皆さま、スタッフの方と作り上げた、濃密な時間が刻まれた映画になっています。どういうふうに皆さんの元に届いて、どういうふうにこの映画が広がっているのかなぁって、すごく興味もありますし、楽しみです」とコメント。
「宮下さんの原作がとにかく素晴らしくて、それを映画化する時にていねいにやっていこうということもありましたし、映画化するにあたって、また違う要素で、音楽的な要素もビジュアル的な要素もそうですけど、いろんな要素も含めて、最終的に中川監督の作品になればいいなと思ってやっていました。僕としては中川監督の新しい作品の一つになったと思いますし、衛藤さんの輝かしい初主演作になっているんじゃないかなと思っております」と、作品への思いを明かした。
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