仲野太賀と元乃木坂46・衛藤美彩がダブル主演を務める映画「静かな雨」の公開記念舞台あいさつが2月8日に都内で行われ、仲野、衛藤、でんでん、中川龍太郎監督が登壇した。
中川監督は、「初めて原作のある作品を作ったので最初は不安などもあったんですけど、素晴らしい仲間や先輩に囲まれて作れたので、ここに立てて光栄」と、公開を迎えた心境を吐露。
しかし、撮影時のエピソードを聞かれ、「自分と太賀がぶつかるというか、気まずくなることが結構あった」と明かし、「衛藤さんが空気を読める人というか、衛藤さんがいなかったら現場の空気が暗かったかもしれない」と衛藤に感謝した。
これに、太賀が「めちゃくちゃけんかしているみたいじゃないですか! カメラの奥ではしていたかも分からんけど」とツッコむも、「衛藤さん、中川監督とは同世代でもありますし、(監督とは)意見交換で激しめのディスカッションがあったかもしれないですけど、衛藤さんが本当に現場を明るくするパワーを持っていて、衛藤さんが現場に来るだけでみんなが明るくなるっていう。それは本当に助けられました。本当にいい人。衛藤さん、本当にいい人だった。衛藤さんに支えられましたね」とべた褒めだった。
また、でんでんは「この映画をテレビ(DVD)でしか見てないんですが、寝転がってみていたんですけど、無言のシーンがものすごく多いんですね。だから耳が遠くなったんじゃないかって。それほど無言のお芝居が多くて。太賀くんと衛藤さんのきめの細かい芝居が素晴らしいなぁと思って見ていました」と笑いを誘いながらも、作品を見た感想を語る。
「それと、新藤兼人監督の『裸の島』(1960年)という映画があるんですけど、それをちょっと彷彿とさせるようなシーンもありましたね。とても静かな淡々と流れる中で、細かい感情の起伏なんだけど、それを太賀くんと衛藤さんが上手というか、演じているのを見て、共演者としてもちょっとしびれた映画でもありました」と、主演の二人を絶賛していた。
大学の研究室で働く、足の悪い行助(仲野太賀)は、たいやき店を営むこよみ(衛藤美彩)と出会う。
ある日、こよみは事故に遭い、新しい記憶を短時間しか留めておけなくなってしまう。
こよみが明日になったら忘れてしまう今日という一日、また一日を、彼女と共に生きようと決意する行助。絶望と背中合わせの希望に彩られたふたりの日々が始まった…。
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