超歌手・大森靖子が作る“大森靖子”―メジャーデビューからの5年と渾身のベストアルバムを語る<インタビュー>

2020/02/12 18:10 配信

映画

大森靖子撮影=星野耕作


超歌手・大森靖子が自身初となるベスト・アルバム「大森靖子」をリリースした。2019年にメジャーデビュー5周年を迎えた彼女は「超歌手5周年ハンドメイドミラクル5!」と題した5つの企画を発表。敬愛する道重さゆみと「絶対彼女 feat. 道重さゆみ」、峯田和伸(銀杏BOYZ)と、内田理央主演ドラマ「来世ではちゃんとします」(毎週水曜深夜1:35ほか、テレビ東京系)のオープニングテーマにもなっている「Re: Re: Love」をリリースするなど精力的に活動を行ってきた。

そんなメジャーデビュー5周年を締めくくる第5弾企画としてリリースされた本作には、これまでの100曲を超える発表曲の中から厳選した44曲を収録。さらに、インディーズ時代の「ハンドメイドホーム」、「魔法が使えないなら」、「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を本作のために再録したほか、「絶対絶望絶好調」を東京スカパラダイスオーケストラと新たにレコーディング、さらに大沢伸一によってRemixされた「PINK」がメジャー以降初収録されている。今回、本作に込めた思いやメジャーデビューからの5年間について語ってもらった。

自分だけの恋の話が、誰かの話になっていくのがゾワゾワする


大森靖子撮影=星野耕作


――5周年おめでとうございます。

ありがとうございます。

――ベストアルバムにも収録されている「Re: Re: Love」がオープニングテーマのドラマ「来世ではちゃんとします」が現在放送中です。ご覧になっていかがでしたか?

「Re: Re: Love」は私が高校生の頃から大好きだった峯田和伸さんに作曲していただいて、私が作詞してできた曲なんですけど。妄想したりとか、実在があったりとか、相手にぶつけてしまう恐怖があったりとか、そういうのがいっぱいある中で成立している、それでも愛を届け合う関係みたいなものについて考えながら作った曲が、こういうドラマに選ばれるのが面白いなって思いました。自分だけの恋の話が、誰かの話になっていくのがすごくゾワゾワするというか。お客さんに曲を聴いてもらう中で、そういったことはあるんだろうと思うんですけど、1個の作品としてまざまざと見せつけられると「うわー!」って思いました(笑)。

大森靖子撮影=星野耕作


――主演の内田理央さんやプロデューサーの祖父江里奈さんが「大森靖子さんの世界観が『来世ではちゃんとします』の世界観にマッチしている」とコメントを出されていましたが、ご自身としてはどう感じましたか?

メジャーデビュー曲の「きゅるきゅる」のミュージックビデオで偽マジックミラー号みたいなものを“自発的女子堕落部屋”みたいなイメージで作っていて、「来世ちゃん」のポスターにそれに近しいものを感じたので、マッチしているのかなって思いました。