崎山つばさ、須賀健太が出演する舞台「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」が、5月16日(土)より東京・サンシャイン劇場で上演される。
同作品は、実在する火星移住計画「マーズワンプロジェクト」に着想を得た、鈴木おさむ脚本・演出のシチュエーションコメディ。崎山、須賀に加え、三浦翔平、矢本悠馬の4人が怒涛の会話劇を繰り広げる。
「WOWOWオリジナルドラマ×舞台 プロジェクト」として1月にドラマ版がWOWOWプライムにて放送中。ドラマ版は全6話オムニバス形式で、4人一組×6チーム、総勢24人のキャラクターが登場し、火星での共同生活に挑む。そして、ある結末を迎えた"エラバレシ4ニン"が舞台版に再登場する。
今回、舞台版に出演する崎山と須賀にインタビューを行い、舞台への意気込みや初共演となる互いの印象などについて聞いた。
――ドラマと舞台のコラボというプロジェクトを聞いた時の感想は?
須賀「純粋に『面白いな!』って思いました。ドラマ先行でやることによって普段舞台を観劇されない方もこれを機会に来てくれる可能性が出てきますし、間口が広がるのはすごくいいなって思いました。また、(作品が)単純に"ドラマから舞台"という感じではなく、ドラマ版自体も時系列がバラバラでそれぞれのエピソード内にちりばめられた関連性が面白くて、そういった要素も舞台版に入ってくると思うので、新しい舞台の楽しみ方になるんじゃないかなって!」
崎山「この"ドラマと舞台を一緒にやってみよう"ということがWOWOWさん史上初だと聞いて、『責任重大だな』って思いました(苦笑)。でも、そのぶんこれまでの舞台経験で築き上げてきたものを出して微力ながら力になれたらなと思いますし、出演者4人のチームワークで乗り切っていけたらなと思います。須賀くんにおんぶにだっこで(笑)」
須賀「なんで僕なんすか!」
――ドラマで演じたキャラクターを舞台で演じるということですが、舞台に向けた意気込みをお願いします。
須賀「すでに演じた役ということで、自分の中ではキャラクターを作れた状態で最初から稽古できるというのはうれしいことだなと思いますね。一方で、対峙する人間が(ドラマ版とは)変わって、この4人でしか生まれないものが絶対にあると思うので、そういうところにちゃんと柔軟に対応できたらいいなという思いがあります」
崎山「お客さんには話を純粋に楽しんでいただくのはもちろんなのですが、『実際に自分が火星に行ったらどういう状況になるのか?』という想像もしていただきたいなと思っていて、そのためには人間の欲や人同士の摩擦みたいな"リアルさ"がより大事になってくると思う。そういった部分を繊細に表現することによって、お客さんの想像をより刺激できたらなと思っています」
――舞台で演じる上で意識することは?
須賀「"やってる感"を出さないようにしないといけないなと。コメディって『面白いでしょ?』といった感じでやってしまうととたんに冷めてしまうところがあるので。舞台だとお客さんと近いぶん、特にそうだと思う。見え方というのを意識してやらないと寒くなっちゃうから」
崎山「脚本どおりにやれば間違いなく面白い作品になると思うのですが、舞台は毎日公演があって公演を重ねていくにつれて芝居を変えたくなるというのが心理的にあって、そういう部分で難しさを感じますね。(会話劇のため芝居を変えてしまうと)自分だけの問題ではなく周りにも影響が出てきてしまうと思うので」
――互いの印象は?
崎山「須賀様は...」
須賀「須賀様!?」
崎山「(かつてテレビで)観てたんですよね。だからやっぱり遠い感じですね~」
須賀「いいですね~。(そういった発言ができる時点で距離感が)近くなっている感じがして(笑)」
崎山「(須賀は)知り合いの知り合いだったりもするので、出演されていた舞台を観させていただいたこともあって、勝手に『仲良くしよう!』って思っちゃってる部分もあって...。須賀様もフランクな方なので、すごく良かったなって思いました」
須賀「崎山さんはすごく知的な方で、知的なコメントをされている方だなと(笑)。流れている空気がすごく穏やかな感じのイメージがあるので『一緒に居たら癒やされそうだな』と。稽古でいっぱい癒やしてもらおうと思っています」
――作品は火星移住がテーマですが、移住への憧れなどはありますか?
須賀「あります!ゆくゆくは都心から離れて広い家に住んでまったりと過ごしたいです。そして、仕事の時だけ(東京に)出てくる、みたいな(笑)」
崎山「移住というか、期間は分からないですけど無人島生活はちょっと憧れますね。1年間とかだったら行ってみたい!というのも、最近キャンプをやりたいなと思っていて、よくYouTubeでキャンプ動画とか見てるんですよ。『無人島の暮らし方』という本だけ持ってチャレンジしてみたいな」
――4人の共同生活を描く作品ですが、実際に三浦さん、矢本さん、崎山さん、須賀さんで共同生活をするとなったら、決めておきたいルールなどはありますか?
須賀「今日初めて崎山さんとしっかりお話させていただいて、意外とボケる人なんだなって(笑)。翔平さんもクールに見えてボケてくる人なので、全体で1日のボケる回数を決めておきたいですね。身がもたないので...(笑)」
崎山「役割分担は最初に決めておきたいですね。決まってないとやる人とやらない人が出てきて、いざこざの原因になりかねないですし。平和に暮らせるようにちゃんと決めておきたいです」
――舞台にいらっしゃるお客様に向けてメッセージをお願いします!
須賀「いろいろな入り方のできるコンテンツだと思いますので、舞台から観ていただいてもいいと思います。もちろんドラマから観ていただくのが理想ですけど(笑)。ドラマも時系列がバラバラなので、1話から観ていただくも良し、時系列を追って観ていただくも良し、いろいろな楽しみ方をしていただきたいですね。そして、生で舞台を観ていただくのが1番かなと思います!」
崎山「このドラマは"新感覚知的ドラマ"で、僕自身エピソード内につながっている部分を見つけるとうれしくなりました。『ここ、こうつながってるんだ!』みたいな。そういった楽しみ方もできるし、各エピソードで描かれている"人間の奥底にあるもの"が出てくるところではすごく共感できると思います。そんなドラマを経て選ばれた4人が、『どう舞台で化学反応するのか』というのを見届けていただければ!」
文=原田健 撮影=中川容邦
衣裳=(須賀健太)コート、パンツ KAZUYUKI KUMAGAI/シャツ N'enuphar/靴 スタイリスト私物
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