そして本作で、実際に演じている役者たちが、どんどんやつれていく様子が描かれていることに触れられた佐藤は、「この作品は順撮りで撮影を進めていて、5日間の出来事を時系列に沿って撮影していきました。そうすると、みんなの顔もどんどん変わっていくんですよ。この作品的にはそれがとても良かったと思います」と、日に日に過酷さを増す現場のリアルな様子を描けているとコメント。
すると、火野は「3週間くらい、同じセットにたくさんの男がいて、そんなむさ苦しいところにいたらやつれていきますよ(笑)」とコメントし、「それはあなただけだよ!」と佐藤がツッコむという一幕もあった。
そして火野は、「防護服、マスクをかぶって原発内を走るのは、本当に俺じゃなきゃダメなのかなと思いました。撮影の最終日に気づいたんですけど、最初から横に吹き替えの人が待機していたんですよ(笑)。最後まで自分でやりましたよ」と撮影の裏を明かした。
暗闇の中での撮影を佐藤は、「物語の中盤から防護服を着るので、セリフも明瞭に聞こえないんです。専門用語も飛び交いますし、そうした製作スタッフがマイナス要素と思っていたものが、実際、とてもリアルさを持っていて、表情が分からなくても、それが何か分かるようになるんですよ。セリフの不明瞭さも、妙にリアルに聞こえてくるんですよね。そうした意味では“映画の神様”がいたのかなと思いますね」と振り返った。
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