矢部浩之、出川哲朗も『信じられない』“世紀の悪女”に驚愕!「目撃!超逆転スクープ5」<試写室>

2020/02/14 06:00 配信

バラエティー

(写真左から)出川哲朗、矢部浩之、小島瑠璃子(C)フジテレビ

娘にしか分からない母の痕跡


次の事件は、ロシアで起こった事件を発端にした、“世紀の悪女”の追跡劇。

2014年、ニューヨーク在住のロシア人女性・ナディアは、ロシアに住む母親・アラの異変に気付いた。母親の隣家にビクトリアと名乗る美女が引っ越してきてから、母親と連絡が取れなくなったのだ。

ナディアが心配してロシアに帰国すると、家にアラの姿はなく、隠し財産も消えていた。彼女はビクトリアを疑って問い詰めたが、「知らない」の一点張り。そこで、ナディアは自ら捜索ビラを作り、ロシア全土で母親を捜し回る。

ナディアは、早くに父を亡くし、シングルマザーとして育ててくれた母を気に掛け、アメリカに渡った後も頻繁に連絡を取り合っていたという。ここでもほほ笑ましい家族が事件に巻き込まれてしまったのか…と悲しくなった。その一方で、母と娘の“絆”の強さを見せつけられた。

母親の失踪から3カ月。ナディアは、執念で母への手掛かりを見つける。それは、娘にしか分からないような母の痕跡だった。しかし、事件から6カ月後、母は焼死体となって発見。ナディアの独自捜査のかいもあり、ビクトリアが逮捕される。

ところが、ビクトリアは持ち前の美貌で捜査官を誘惑し、国外へ逃亡してしまう。ここでも、出演者たちの「信じられない」や「うそみたい」といった言葉に、大きくうなずきたくなった。美女に誘惑され、落ちる捜査官がいるなんて、本当に映画の中の出来事みたいだ。

その後、ナディアは「母を殺した犯人を捜すことを生活の全てにした」と、ビクトリアの捜索により力を入れる。母を思う気持ちから警察以上の行動を取ったナディアには、感服するしかない。しかし、そんな中で、まさに“世紀の悪女”という言葉がぴったりの、ビクトリアが犯した他の悪事が暴かれていく。数々の捜査をくぐり抜けてきたビクトリアを、ナディアは追い詰めることができたのか…。

2つの事件を通して“家族の愛”を目の当たりにし、なんだか、会えるうちに家族にたくさん会っておこうという気持ちになった。ドキドキハラハラから解放されたことで、より家族のだんらんの中でホッとしたくなったのかもしれない。

何度も言うようだが、こんなにずっと緊迫感が続くことは、やはり実際の事件ならでは。常に恐怖が付きまとうが、視聴中の気持ちには、スタジオの出演者が寄り添ってくれる。彼らと感情を共有し、そして共に展開を予想しながら、いろいろな視点から事件を“体感”してほしい。(文=M)