――「ハムラアキラ」で演じたミチルはどんなキャラクターですか?
複雑な環境で育っているので、どう役作りしようか悩んだんです。監督やプロデューサーさんと話した時、衣装や髪形に私の意見を取り入れてくださって、キャラクターの設定として「ウイッグに青のインナーカラーを入れたいです」ってお伝えしたら採用していただけたので、役に対する気持ちを高めることができました。
ミチルは、普段は明るくて日々を楽しんでいるように見えるんですけど、実は繊細で強がっている部分があるんです。涙を人に見られたくないから、つい強がっちゃうんですよね。そういう部分を大切に演じました。
――自身と重なる部分は?
結構あります(笑)。私も結構強がっちゃうタイプで、深く考えていない時はおちゃらけているんですけど、悩みを抱えている時は誰にも相談できなかったりしたんです。昔、演技のレッスンで行き詰まっていた時に周りから「絶対しんどいやろ」って言われても「全然平気〜!」って言い張っていて。
でも熱を計ったら38℃ぐらい熱があって(笑)。いざという時に自分を強く見せたい部分は似ているかもしれません。でも最近は、強がらずにちゃんと親友に相談できるようになりました!
――実際に演じてみて、現場で感じたことはありますか?
会話劇なので1シーンを一連の流れで撮ることも多かったんです。これまで長回しの経験があまりなかったので、テンポ感はもちろん、セリフをかまないようにという根本的な部分もあらためて意識した現場でした。
ミチルは感情の起伏が激しいので、強がって笑っているかと思えば泣き出したりして、その切り替えも大変でしたね。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
シシド・カフカさん演じるハムラさんが飼っている猫がいるんですけど、共演者の皆さんもスタッフさんも猫好きで、現場では猫の話題で盛り上がっていました。
私自身も会えるシーンを待ちわびていたし、みんなで空き時間に猫の絵を描いていましたね(笑)。撮休の日にマネジャーさんと猫カフェに行ってしまったくらい、猫欲が高まった現場でした。
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