前島亜美、アイドル卒業から3年「熱量を生でお客さんに伝える舞台が好き」<Interview>

2020/02/16 12:05 配信

芸能一般 インタビュー

舞台「バレンタイン・ブルー」で主演を務める前島亜美※提供写真


梨子と共通するところは?


――今回の演劇「バレンタイン・ブルー」では、前島さんは主人公を演じられます。作品について教えてください。

「バレンタイン・ブルー」は、西ノ園達大さん以外は全員avex management所属の俳優による「Avenue X theater」というユニットでの第1回公演になります。

ある町にある「バレンタイン・ブルー」というカフェを舞台に、そこに集まってくる人々や、しゅはまはるみさん演じるカフェ経営者と夫役の西ノ園さん、その二人の間に生まれた、私が演じる一人娘・梨子の物語となります。

梨子はつまり実家がカフェで、小さい頃からたくさんの人と出会い、とても豊かな幼少期を過ごしてきたんだろうと思うんです。かつて夢があったけど、でも諦めて。そんな中でカフェに出入りするいろんな人の思いや生き方に感化され、新たな道を探し始めます。

仲間の皆さんからたくさんのいいものをもらって心を動かしていく、非常に重要な役を任せていただいたと思っています。

――プレッシャーがあると思いますが、ご自身と共通する点などはありますか?

私は普段、元気な子とかキラキラしている子とかを演じさせていただくことがすごく多いんですけど、私本人は根がそんなに明るくなくて(笑)。夢をたくさん見てあれもこれもというより、現実的にものを見て自分がこれができるから、じゃあこれに挑戦してみよう、そのためには何をしたらいいのか、みたいに着実にやっていくタイプ。

梨子というキャラクターは、漠然と夢を見るのではなく、そういうところにすごく共感できます。一見無気力そうなんだけど、とてもお母さんを思いやっているし、カフェが好きだし町の人たちのことも好き。今回は全く新しい人物像を作るというよりも、自分の中にある感情を持って演じていきたいと思っています。

――作品全体の注目ポイントを教えてください。

「Avenue X theater」の旗揚げ公演でavex management所属の俳優がたくさん参加しているので、一人一人の魅力に注目してほしいです。あの子がいいなと思ったら、ぜひ別の作品も応援していただけるとうれしいですし、今後も「Avenue X theater」で若い俳優たちがどんどん育ってくれたらと願っています。

私は元アイドルという出自や声優として認知して応援してくれている方もすごく多いのですが、舞台ではこういうお芝居をするということも知っていただきたいですし、私をきっかけに足を運んでくれた方が舞台演劇の魅力を知ってくれたらいいなとも思っています。

がむしゃらにどうにかしていいものを作ろうという、みんなの熱量がこの作品を支えているので、多くの方に届けられるように頑張りたいと思っています。

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