綾野剛「中村倫也君がめちゃくちゃかわいかった」と絶賛<映画「影裏」>

2020/02/15 17:59 配信

映画

映画「影裏」の公開記念舞台あいさつに登壇した、綾野剛、松田龍平、筒井真理子、大友啓史監督


映画「影裏」の公開記念舞台あいさつが2月15日に東京都内で行われ、出演者の綾野剛松田龍平筒井真理子大友啓史監督が登壇した。

本作は、沼田真佑氏による第157回芥川賞受賞作「影裏」に惚れ込んだ大友監督が映画化。そんな監督の熱い情熱に応え、綾野、筒井、中村倫也、平埜生成、國村隼、永島暎子、安田顕、松田ら日本の映画界を代表するキャストが集結した。

転勤で慣れない地・岩手に移り住んだ今野(綾野)。そんな彼にとって日浅(松田)は、唯一の心を許せる存在だったが、ある日突然姿を消してしまう。失踪した日浅を捜索するうちに見えてきた親友の“別の顔”をめぐる感動を描くヒューマンミステリーとなっている。

綾野剛


綾野「中村君がめちゃくちゃかわいかった」


大友監督は、自身の故郷である岩手・盛岡が舞台の、東日本大震災の前と後を描く本作について、「突然愛する人がいなくなってしまった方々がどういう思いでいるのか。その思いを忘れちゃいけない」と作品作りへの心情を明かし、「愛する人が突然いなくなってしまったときの思いは、震災に限らず、どんな人にも当てはまる思いだと思います。そのあたりを深く受け止めていただけるとうれしいです」と観客に語りかけた。

綾野剛、松田龍平


また、今回の撮影でいつもと違ったアプローチをしたのかを問われた綾野は、「情報過多な作品や世の中が当たり前になっているが、限りなく情報をそいでいく作品」と話し、「顔のアップが非常に多かったと思うんですが…あ、僕のお尻のアップもありましたけど(笑)。アップになっているということは、外の世界が見えていないということなんです。我々の顔だけを映すことによって、周りの情報がどんどんなくなっていく。一見、僕たちをすごくクローズアップして映していて、すべてを映し出そうという感じに見えるんですけど、僕たちの表情で世界を蓋をしているような状態で。だからこそ蓋をされた先を見なきゃいけない。そこに文学を感じました」と語った。

さらに「すてきでしたね、特に中村(倫也)君が。めちゃくちゃかわいかった」と唐突に絶賛。「何回も共演させていただいているんですけど…本当に美しい。彼へのプレッシャーはすごくあったはずだが、そういったことも感じさせない」と振り返った。

筒井真理子


筒井「綾野さんがどんどんかわいくなっていって、ドキドキしていた」


特に印象に残っている撮影現場での思い出について、松田は「やっぱ釣りなんですけど、たくさん釣りの話はしたので、飽きたなと思って…」と悩みつつ「はしゃぎすぎて熱中症になった」と告白。綾野に「本当は瀕死の状態で釣りしてたんでしょ?」と突っ込まれると、「綾野君はちゃんと日傘に入っていたのに、俺ははしゃいで『むしろ焼きたい』みたいな感じで。そしたら(熱中症で)真っ白になっちゃって。勉強になりました。自然は準備して楽しまなければいけない」とわんぱくだったという現場での様子が明らかに。

筒井真理子、綾野剛


また、2人との共演シーンで印象に残っていることについて、筒井は「綾野さんがどんどんかわいくなっていって、ドキドキしていた」と明かし、さらに「ひょうひょうとした龍平君がいて、すごく幸せでした」と話した。

また、盛岡さんさ踊りのシーンは東京でかなり練習をしていったと言い、「綾野さんと松田さん(の踊りが)がキレキレなのかなと思ったら、あまりにもへなちょこだった。それがとても思い出に残っています」と暴露する。

綾野は「僕たちが明確に共通しているのは、ダンスが下手だということです」と弁解。「台本にあったっけ?」と舞台上で大友監督に確認し、「あれは急だったから…」とアタフタする場面も。松田も「気持ちで踊れるんじゃないかと思ってました。やっぱりテクニックも必要」とダンス技術の必要性を再確認した様子だった。

松田龍平


松田「スポーツ選手になりたいです」


映画「影裏」のタイトルにちなみ、影の願望として人に知られず実はなってみたかった職業について、松田は「なにもないです…」と長い間悩み、「スポーツ選手になりたいです」と絞りだすように答えると、綾野に「本当に思ってる?」と突っ込まれるシーンも。

競技でのしなやかな動きに憧れると言い、「僕、すごく体が堅いので、まずは体を柔らかくすることから始めようと思ってストレッチをしていましたが、効果がすぐ切れてしまうので、永遠にやらなきゃいけないと思うときついなと思って…。でも開脚した状態で、お腹が地面につくようになりたい」と意気込みを語った。

綾野は「箱根駅伝を走ってみたかった」と話し、実際のコースを全て一人で走ったというエピソードを披露して、箱根駅伝への愛を伝えた。さらに「ボクシングもやってみたい」と話し、松田と共感する場面も見せた。

綾野剛、松田龍平


最後に、バレンタインデーの思い出について、松田は「小学校のころ義理チョコか分からないんですけど、10個くらいもらった」と話し、それを賞味期限が切れるまで勲章のように机の上に並べていたという。綾野は「年々、ファンの方からいただくチョコが減っていっている…」と告白。「バレンタインとは何ですか?」と観客に問いかけていた。

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