――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点はありますか?
関西言葉で演じるのは初めてですが、母方の祖母が三重県の人ということもあり、実は関西の地域の言葉が飛び交う家で育ったので、滋賀の言葉にもそんなに違和感は感じませんでした。
それでもせりふを話すとなると、言葉の持っている印象が変わる感覚があって、驚きでしたね。
武志という人物は、幼なじみの大輔(七瀬公)や学(大江晋平)といるときはワイワイやりつつ、家に帰ると家族のこともしっかり思いやれるようなすてきな子。
いつもの武志と、ちょっと大人でいなければいけない瞬間の武志との差は意識して演じています。その差が切なく見えたり、優しいな、いい子だなと思えたりする部分でもあると思うので、大事にしたいと思っています。
ここまでで印象的だったシーンは、武志が母・喜美子に「(幼い頃に)お父ちゃんが帰ってきたのかと思ったら、テレビが届いた」と話したところです。(2月7日放送の第107回)
両親が離れてしまったことに対する葛藤は、幼い頃から武志の中にずっとあったと思いますが、その気持ちを「言わず」にいたのかもしれないですね。
(母に対して)変な誤解を招きたくないという武志なりの考えがあったからだとも思うし、どういうふうに言葉にしたらいいのか分かるようになり、自分の気持ちをぶつけるというシーンでした。演じながら、すごくいいシーンだなと思います。
――吹き替えなしの陶芸シーンはいかがですか?
武志を演じるに当たって、初めて陶芸を習いました。土はひんやりしていて、気持ちいいですね!自分の思った通りの形になったらうれしいけれど、土はとても繊細なので邪念が入るとうまくいかない。
すごく難しいんですけれど、楽しいんです。お稽古の過程で皿をたくさん作りました。その皿でご飯を食べる日が楽しみですね。
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