TBSラジオの超人気イベントが進化しすぎ!「RADIO EXPO」訪問ルポ

2020/02/19 11:30 配信

芸能一般

2月11日、早朝から大勢の来場者が「エンタメEXPO」ステージへ撮影/河内彩

TBSラジオは2月11日・12日の2日間、人気番組パーソナリティがトークやライブを繰り広げる大型イベント「RADIO EXPO~TBSラジオ万博2020~」をパシフィコ横浜展示ホールで開催。2日間で2万1200人もの来場者を動員し、会場は大いに盛り上がった。

同局の大型イベントと言えば秋に赤坂で開催される「ラジフェス」が恒例で、毎年好評を博し来場者数も延ばしていた。そんな背景もあってか、より広いパシフィコ横浜へ会場を移し、3つのトークステージ&番組・出展者ブースから成る「エンタメEXPO」エリア、「物販&横浜フードEXPO」エリア、さらにライブステージの「ミュージックEXPO」エリア、子ども向けステージ&イベント満載の「キッズエキスポ」エリアを新設。スケールアップかつ幅広い世代が楽しめる“万博”へ進化を遂げた。

初日の10日は18:00開幕。「ミュージックEXPO」エリアでは「アフター6ジャンクション」大公開生放送と銘打ち、パーソナリティの宇多丸が参加するRHYMESTER、水曜「ACTION」のDJ松永が参加するCreepy Nuts、さらにクレイジーケンバンドがパフォーマンスを披露。なかでもクレイジーケンバンドは彼らが歌う西原商会(「アフター6ジャンクション」スポンサー)の社歌をボッサVer.で歌い、会場の番組リスナーは大喜び。さらにRHYMESTERと「肉体関係part2 逆featuring クレイジーケンバンド」を披露すると、かつて曲を繰り返し聴いていたというDJ松永も大興奮したことをトークで明かすなど、終始大盛り上がりのステージとなった。

一方「エンタメEXPO」エリアでは「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」でおなじみのナイツが小堺一機、関根勤とスペシャルトークを展開。2人は2009年まで放送の「コサキンDEウァオ!」で30年近くTBSラジオで冠番組のパーソナリティを務めていて、年配のファンも客席から黄金コンビ復活を笑顔で見守っていた。さらに別ステージでは月曜「ACTION」担当の宮藤官九郎が、TBSアナウンサー愚痴を聞く企画や「金曜たまむすび」の玉袋筋太郎による大人のトークステージ「スナック玉ちゃん」も催された。

翌11日は祝日で9:00開幕、前夜以上に来場者がごった返す盛況ぶりとなった。「エンタメEXPO」は、お昼の帯番組「ジェーン・スー 生活は踊る」のジェーン・スー、午後を彩る番組「赤江珠緒 たまむすび」の赤江珠緒、夜のニュース枠「荻上チキ・Session-22」の荻上チキ、24時枠を担うアルコ&ピース、うしろシティ、ハライチ、深夜枠「JUNK」の爆笑問題や山里亮太など、TBSラジオの人気パーソナリティが続々登場。各々に個性光るトークステージで終始、来場者をクギ付けに。

興味深かったのは、巨大な会場の中で“多種多様なトークイベント”が共存していたことだ。例えば、メインステージで前日に続き登場の宇多丸とDJ松永が巨大スクリーンでゲーム対決を繰り広げる一方、別スペースでは「ハライチ岩井勇気のアニニャン!」の岩井勇気が声優の福山潤、津田健次郎をゲストに公開収録を行い、さらに別ステージではナイツ、おぼん・こぼんといった面々による漫才協会ライブを行っている。

午後には荻上チキが金曜「ACTION」の武田砂鉄、「東京ポッド許可局」のサンキュータツオと“2020年ニュースの論点”を大勢の前で語り合い、この日亡くなられた元プロ野球監督・野村克也さんへの思いなどトークを繰り広げていた。そんな3人の目線の先、メインステージでは、少し前まで「ミュージックEXPO」で熱唱していた声優ガールズバンド“Roselia”が登壇。メンバーの1人、相羽あいなの冠番組「ブシロードpresents 相羽あいなの大こ~かいRaDiO」の公開収録が行われ、メンバーの工藤晴香がTBSラジオのヘビーリスナーであることを語るなど、ステージの外にいても気になる情報が飛び込んでくる。

このように、それぞれのイベントでは他ステージのトークや歓声なども聞き漏れてくるのだが、それらが「どんなことをやっているのだろう?」「あちらも面白さ王?」という興味関心を呼び起こす。まるで聞き流しているうちに興味を惹かれていくラジオ感覚が息づいている距離感、そこへ集うジャンルの多様さもまさに“万博”と称するにふさわしい。

加えて、メインステージでは両日「神田松之丞 問わず語りの松之丞」(2月14日より「問わず語りの神田伯山」)の神田松之丞改め六代目神田伯山が映像出演。大スクリーンで講談「赤穂義士銘々伝~神崎の詫び証文」がノーカットで味わえるとあって、襲名披露出演中の本人は登壇しないにも関わらず客席は来場者で埋め尽くされていた。本音トークが物議を醸しつつも、その毒舌に魅了されるファンが続出の神田伯山の人気をあらためて知らしめることとなった。

以降も11日は先述の人気パーソナリティたちのトークステージが各所で繰り広げられ、「ミュージックEXPO」では、清塚信也(「清塚信也Xタイムラジオ」)、クリープハイブ(尾崎世界観が火曜「ACTION」担当)、井上芳雄(「井上芳雄 By MYSELF」)が出演。「土曜朝6時 木梨の会。」の木梨憲武がトリを務めた。

会場には他にも各番組ブースが並び、ナイツ、赤江珠緒&土屋礼央、神田松之丞、かまいたち(「かまいたちのヘイ!タクシー」)のパネル前で記念撮影する来場者もチラホラ。また「横浜フードEXPO」もお昼頃には売り切れ完売となる出店者も出るほどの活況ぶり。そしてTBSラジオのスポンサー企業もミニゲームや物販コーナーなどで設けて来場者を楽しませていた。なかでも観音温泉(静岡県下田市)は天然温泉を下田から持ちこみ、無料の足湯コーナーを設置。会場を歩き回った方々が足を浸しリフレッシュするほほ笑ましい光景も見受けられた。

聞いて、見て、食べて、遊んで、笑って、さまざまな体験が凝縮して楽しめた「RADIO EXPO~TBSラジオ万博2020~」。会場で出会った、知った番組を聞きながら次年度のさらなる発展を期待したい!