舞台「大奥 第一章」の制作発表が5月31日、都内にて行われ、松下由樹、木村多江、田中幸太朗らが出席した。
本舞台は’03年女性から絶大な支持を集め一大ブームとなったフジテレビ系スーパー時代劇「大奥」を舞台化したもの。
’07年に第一弾として幕末期の和宮降嫁を題材とした舞台が公演され、明治座の動員記録を塗り替えるほどの人気を博した。今回は「大奥 第一章」として松下演じる春日局と木村演じるお江与(または江)の激しい女の戦いを描く。会見は劇中の衣装に身を包んだ松下と木村がにらみ合う演出から始まり、会場を沸かせた。
時代劇の舞台は初めてという松下は「大奥は夢のようなきらびやかな世界ですが、その裏で、どのような人生を生き抜いているかというものを見てもらいたい」と作品をアピール。劇中で敵対する木村の印象を「穏やかで、のんびりしている」と好印象を抱いているとしながらも「気に食わないところ…今後、稽古が進めば出てくるかも」といたずらっぽく語り会場の笑いを誘った。
一方、木村は松下の印象を「お芝居で春日局に入り込んでしまうと、恐くて…」と告白。「けど、役が終わると急に話かけてきてくれるので、何を信じたらいいのか分からないです」と暴露し、松下は思わず苦笑い。また自身と役の共通点を聞かれると考え込みながらも「意地悪な役をやると、どんどん気持ち良くなっていくんですよね」と木村はまんざらでもない様子だった。
お江与(木村)と夫婦の徳川秀忠を演じる原田龍二は意気込みを聞かれると「木村さんに、たっぷり尻にひかれて頑張っていきたいと思います」と攻撃。すると、木村も「旦那様をがんがん尻にひきたいと思います」とやり返す一幕もあり、劇中とは違い和気あいあいとした現場の雰囲気を垣間見せていた。
また、見どころを聞かれた出演者たちは、「見どころは、女の戦いかな。あまり女性同士の戦いって見ないので、見てみたい!」(田中幸太朗:徳川家光役)「お城の中で、あんなこと、こんなことが行われていたというのを、おとぎ話のような感覚で見てもらえれば」(近藤正臣:徳川家康役)とそれぞれ話し、松下も「時代に翻弄(ほんろう)されて生きた女性たちを見せられるのが本作の魅力! また、歴史などあらゆる興味が広がっていってもらえば」と作品の魅力をアピールしていた。
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