――千葉さんが座長の現場はいかがでした?
“作品はみんなで作っていくモノ”という心構えで現場にいたと千葉さんがおっしゃっていましたが、本当にその通りで。全員が意見を言える温かな現場でした。そして僕みたいに数日しか撮影日がない人にも、いやすい環境を考えてくださって。すごく居心地がよかったです。あと特に感じたのは、千葉さんと中田監督の相性の良さですね。監督はすごく肩の力を抜いてくださるタイプの方なんですが、そこも千葉さんと似ていて。僕も正直初日はめちゃくちゃ緊張したんですが、監督を見るとすっと和らいでくるんですよ。なんか魔法にかかったみたいでした。
――監督のここがすごいと感じたところを教えてください?
「よーい、スタート」と言う前後の切り替えです。カメラが回る前までは、何なら低姿勢過ぎるんじゃないかなというくらいの、腰の低い感じでお話しされる方で…。ただ、カメラが回ったら全く別人。いつもハチマキを巻いているんですが、スタートの掛け声と共にきゅっと巻き直して…。あれが監督のスイッチだと思います。ただ千葉さん曰く、監督の額にはハチマキの跡がついているらしいので、力の加減は覚えてもらいたいですね(笑)。
――緩急がある楽しい現場だったようですが、印象に残ったことはありますか?
たくさんありますが、特に印象的だったのはお弁当の時間。キャストをはじめスタッフさん皆さんが笑顔なんですよ。ギスギスなんて全くしていない。それはすごくいい環境で物作りができている証みたいな食事タイムでした。これってやはり主演と監督の力だと思います。そうやって作られた作品は間違いなく面白い。ぜひ皆さん、犯人が誰なのか怪しみながら楽しんでいただけたらと思います。
取材・文=玉置晴子
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