第103回ドラマアカデミー賞で助演女優賞を受賞したのは、ドラマ「俺の話は長い」(日本テレビ系)で生田斗真演じる主人公・岸辺満の姉・秋葉綾子を演じた小池栄子。「世界一難しい恋」(2016年TBS系)、「母になる」(2017年日本テレビ系)に続いて、3度目の受賞となった。
演じた綾子は、主人公・満(生田斗真)の姉。大学時代にコーヒーにハマり、中退して起業したものの失敗し、6年前から喫茶店を営む母の房枝(原田美枝子)に寄生している口の達者な弟を不甲斐なく思っている。元ミュージシャンの夫・光司(安田顕)と再婚し、一人娘の春海(清原果耶)と暮らしているが、家を建て替える間の3カ月だけ、実家に世話になることになり、その間に弟を社会復帰させようと奮闘する、という役どころだった。
――ヘリクツが得意な弟との口ゲンカなど、セリフの掛け合いが大きな魅力のホームコメディでしたが、ご本人としてはいかがですか?
脚本が素晴らしかったですよね。脚本の金子(茂樹)さんがよく粘って、頑張られたんだろうなと思いました。演じる私たちは脚本が面白いから、書かれたことをそのまま言えばいいという感じで、みんな同じことを言ってました。それぐらい力のある脚本であると。
――とはいえ、家族のシーンは特に相当なセリフ量でそれを成立させるのは、大変だったのではないかと思います。
いつかはやらないといけないですからね(笑)。それに(一番セリフ量の多い)斗真が弱音を吐かずに頑張っていたので、みんなも彼に引っ張られていったんだと思います。
終盤は脚本が届くのがギリギリだったので、さすがに長セリフを覚え切れないんじゃないかな?と思ったんですけど、リハで横になったりするアクションを付けながらやり切っているのを見て、「この人、すごいな…」と思ったことをよく覚えています。
――脚本の金子さんは、小池さんはお笑い偏差値が異常に高いので、満に鋭いツッコミを入れる綾子役も全く不安がなかったとおっしゃっていました。
そうおっしゃっていただけるのは光栄ですが、満がツッコミやすいボケをしてくれるから、見ている方も同じタイミングでツッコんでいたのではないかと思うんです。綾子はそれを代弁しているだけだったと思いますし、金子さんの言葉の選び方が秀逸だったなーと思います。
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