三池崇史監督、窪田正孝との“出会い”秘話明かす「ドアから入ってきた瞬間ホッとした。『主人公がいた』」

2020/02/26 05:10 配信

映画

三池崇史監督が窪田正孝との“出会い”エピソードを語った

三池崇史監督が、2月25日に東京都内で行われた映画「初恋」(2月28日[金]公開)の外国特派員協会試写会・記者会見に登場。共に登壇した主演の窪田正孝との“出会い”秘話などを語った。

同作は、喜怒哀楽のすべてが詰まった、人生で最高に濃密な一夜を描く極上のラブストーリー。窪田演じる余命いくばくもないと知らされたプロボクサーが、逃げる少女を助けるために悪徳刑事をK.O.したことから、事態は急転直下する。

三池監督初のラブストーリーということも話題になっており、異例の全米先行公開が実現。世界30以上の映画祭から招待され、米批評家サイト Rotten Tomatoesでは「97%フレッシュ」という高評価を獲得(2月20日時点)している。

本作のヒロインは、本格的な演技経験がほとんどないままオーディションで抜てきされた新進女優・小西桜子。

小西を抜てきした経緯について聞かれ、三池監督は「新人の人はオーディションで出会い、選んでいく。オーディションでは演技をしてもらって、その演技力で可能性を見るということもしているんですが、本人のやる気を聞いたり、それも大事ではあるんですけど、自分にとってオーディションの場所というのは、受ける人がドアから入ってきたときに、これを演じる人が『あ、いた』って。自分が(役のために)変えるんじゃなくて、その役をやるために生まれたんじゃないかと思えるような、その子のエネルギーを感じるかを一番大事にしていて…」と明かす。

続けて「それ(感覚)に関してちょっと自信を持っているのは、10年前にオーディション(「ケータイ捜査官7」2008-2009年、テレビ東京)で窪田くんを見たときにホッとしたんです。『いた!』って。『この番組の主人公がいたよ』っていう。

小西さんは演技の経験もないし、技術的にはまだまだこれからなんでしょうけど、自分とこの作品にとっては、この企画が始まる前からこのために存在していた、というふうに思えるエネルギーを持った人です。出会えて良かったと思います」と絶賛した。

関連人物