松坂桃李、“役への向き合い方”を明かす「憑依型は…無理!」

2020/02/27 07:00 配信

ドラマ

松坂桃李×玉川徹氏の対談模様(C)テレビ朝日


松坂桃李×玉川徹氏、対談内容とは…?


微笑む人」で演じた仁藤について、「“本の置き場所がないから妻子を殺した”という一見信じられないような、サイコパスと思われてしまうような男なんですけど…」と前置きをしつつ、「でも誰もがそうなる可能性を秘めているのかも」と分析した松坂。

玉川氏が、「すごく面白かったですし、常に画面に緊張感と、この先何が起こるんだろうというハラハラがあって…」と作品の感想を興奮気味に語ると、うれしそうな微笑みを見せた。

そんな松坂と今回が初対面だった玉川氏が、「『微笑む人』を見てから来たので、“もしかしてああいう人なのかな”と思っていた」と打ち明けると、松坂は爆笑。

「二枚目で、いい人で、というイメージだったので、仁藤という役をよく引き受けたな、と思った」という言葉に対し、松坂なりの役柄、そして作品への思いを語る。

役者・松坂桃李の“役への向き合い方”


今回の対談を前に、各所に取材して回ったという玉川氏は、そこで得た“松坂桃李評”を「松坂桃李と言えば“神対応”」と表現。

「例えば…」と、実際に耳にした具体例を松坂に明かした玉川氏。それを聞いた松坂は「神対応」と言われることについて、どんな感想を持っているのかが明らかに。

さらに玉川氏は、長きに渡って「羽鳥慎一モーニングショー」で共演する羽鳥慎一にも言及。「実は彼も神対応。だけど出会ったばかりの頃は本音の部分が見えなくて、“もしかしたら見えないところでは、違う部分もあるのかな”と思っていたこともあった」と、意外な秘話を明かす。そんな玉川の話を受けて、松坂も本音を語る。

他にも、役者としての松坂について「役を演じるとき、まったく自分ではない姿を表しているのか、それとも自分の中の一部を増幅させて役に投影しているのか」と問うと、松坂は「それは両方ある」と回答。

「共感できる部分はそのまま出すし、共感はできなくともその役の新しい一面を知ることによって感情を引き出すこともある」と、さまざまな役柄に挑んできた松坂ならではの“役への向き合い方”が語られる。

ところが、「憑依型ですか?」との質問には「それは無理!」とキッパリ。「例えばこのドラマだったら、ずーっと殺人鬼で、ずーっと微笑んでる、ってことですよね?絶対ないわ(笑)」と笑いながら答える一幕も。

最後に、今作について松坂は「物事を簡単に解釈することはできるけれど、それだけじゃなくて、本質を見抜いたり、メッセージ性を手繰り寄せたりすることも最近は必要になってきているのかも、ということを、見終わったときに感じていただけたら」とアピールした。