ギレルモ・デル・トロがオスカー受賞後初めて企画・製作し、ストーリー原案を担当したホラー映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」が2月28日(金)から全国で公開。
ギレルモ・デル・トロとアンドレ・ウーヴレダル監督のコメント付き特別映像が解禁となり、最恐モンスター“ペール・レディ(青白い女)”の身の毛もよだつ全身が公開された。
本作の基になっているのは、デル・トロ自身が若いころに多大な影響を受けた同名児童書。
全米各地の怖い話を短編集としてまとめた「スケアリーストーリーズ 怖い本」は、子どもたちの恐怖心と好奇心をつかみ、瞬く間にベストセラーになった。
だが、スティーブン・ガンメルの描いたおどろおどろしい挿絵と道徳的でない内容に、親や教師から批判が殺到。全米の学校図書館に置くことが禁じられたという、いわくつきの短編集だ。
特別映像でデル・トロとウーヴレダル監督は、ファンに向けて「コンニチハ!」と日本語であいさつ。
デル・トロは「原作が大好きで、昔から映画化したいと思っていました」と話し、「映画を楽しんでください。ミテネ!」とお辞儀と共に流ちょうな日本語でコメント。
デル・トロによって「今作を任せられるのは彼しかいない」と大抜てきされた“ホラー映画界大注目の奇才“ウーヴレダル監督は、「ギレルモ(・デル・トロ)との仕事は刺激的でした。日本の皆さんにも楽しんでいただきたいです」とアピールしている。
その後に続く特別映像では、本作公開前から「夢に見そう」「めっちゃビビるから、センシティブな画像に認定してほしい」「トラウマ級にヤバイ」とSNS上で話題沸騰中のモンスター“ペール・レディ(青白い女)”の艶めかしい全身と、耳に残るくぐもった声を初解禁。
デル・トロが一番のお気に入りと明かしている本作人気No.1モンスター“ペール・レディ(青白い女)”は、黒いロングヘアにもちっとした青白い肌の洋ナシ型シルエット。
赤い光が点滅する廊下の奥から、ゆっくりと姿を現す彼女。べったり湿ったセンター分けの髪が体に張り付き、のっぺりとアンバランスな顔のパーツ、生気のない肌は見ているだけで不安を抱かせる。
映像では、写真では目視できなかった細かいパーツも確認が可能。モジモジと動く青く染まった指先、すり足気味の足元は裸足でどす黒く染まっている。
さらに、小さなその目は奥二重で、ビューラーを使ったかのようにカールしたまつ毛。
時折笑顔を見せるが、眉毛がないせいか笑った表情はより不可解で、不気味さを醸し出している。
“ペール・レディ(青白い女)”の登場シーンについて、ウーヴレダル監督は「巨大な精神病院内にいるから、超自然現象的な要素以外はリアルでないといけないんだ」と考え、本作ではとてもリアルに日常的な光景を描くことで、その世界に突然現れた異常な“何か”を際立たせることに成功している。
デル・トロは、ペール・レディのまとう不気味さについて「“青白い女”は柔らかなほほ笑みを浮かべているんだ。だが、それが余計に不気味なんだ」と解説。
映像からも分かる通り、ペール・レディをはじめ、本作のモンスターは極力CGを使用せず、特殊造形や特殊メイクの生身のモンスターとして作られている。
近づいてくる彼女を前に逃げ場を失い、絶望のどん底につき落とされるチャック役のオースティン・ザユルは「震えるほど怖いはずさ。原作本のイラストが命をもって現れたみたいなものだからね」と、全米にトラウマを植え付けた原作のおどろおどろしいイラストの完全再現に、目を見開きながらその恐怖を訴える。
ペール・レディの他にも、背が高くてやせ細ったアンデッド“大きな足指”や、凶悪なフェイスを持つ“カカシのハロルド”、体がバラバラになったり、素早い動きで追い掛けてくる“ジャングリーマン”など、デル・トロは自身のルーツともいえる“怖い本”から数々のモンスターを誕生させている。
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