バカリズムが、銀行勤めのOLに成り切ってつづった自身のブログの書籍版を原作に、脚本と主演を担当した「架空OL日記」(2017年、日本テレビ系)がついに映画化。タイトルはそのまま、2月28日から全国で公開している。
主人公を演じるバカリズムを始め、夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真帆、三浦透子らドラマ版のキャストが再集結するほか、新キャストとしてシム・ウンギョン、坂井真紀、志田未来、石橋菜津美らが出演する。
今回は、銀行一般職OLでややズボラな“私”を演じるバカリズム、“私”の同期で親友の藤川真紀を演じる夏帆、2人の頼れる先輩・小峰智子役の臼田の鼎談を実施。キャスト陣の印象や、作品の魅力について語ってもらいました。
――3年ぶりの復活、それも映画化ですが、聞いたときの感想から教えてください。
バカリズム「僕は『続編をやりたい』くらいしか思っていなかったのですが、住田崇監督が『映画にしませんか?』とおっしゃって。映画は面白そうだけど、そのために何かを壊すのはイヤだったので、それはちゃんと伝えました。ドラマのままでいいですよねって。実際に完成したモノを見たら本当にドラマと同じ。でもこういう作品があってもいいんじゃないかな? これまでの映画にはあまりない、異質なモノにはなっています(笑)」
臼田「どうなるんだろう?とは思いましたが、単純に久しぶりにみんなに会える!という気持ちの方が大きかったかな」
夏帆「ドラマの撮影時から続編ができたらいいねという話はしていたんですよ。なので、純粋にこの世界観に戻れるのはうれしかったです。ただ、映画はあまり想像できなかったです。実際にできあがった作品を見たら、いい意味でドラマと同じで、でも映画として成立している、すごく不思議な驚きがありました。もしかしたらドラマもすごく映画的だったのかもしれないです」
――役の雰囲気はすぐにつかめたんでしょうか。
夏帆「すぐにあのときの空気に戻りましたね」
バカリズム「とくに役作りをしているわけではないので、リハーサルをしていったら『そうそうこの感じ』とすぐにつかめました。このメンバーで会うと、このポジションにすぐになるというか」
臼田「それが不思議と居心地良くて…。なんか年齢とか関係なく、この3人でいると私がちょっと先輩で、2人は後輩になる」
夏帆「本当に変わらないですよね」
臼田「過剰にその役を演じようとしてないから、普段から役に近いのかも」
夏帆「升野さん(バカリズム)も、衣装ではスカートとかをはいているけど、女っぽい芝居をしているわけではないので、違和感が特にないんですよね。もちろん、ドラマの初日は違和感を楽しんでいたんだけど、今やもう当たり前」
バカリズム「しゃべり方もそのままだからバカリズムそのものなんだよ。だからこそ、こういうインタビューとかで会うと変な感じ。なんかゾワゾワするというか(笑)。僕なんてスーツ着ているし」
臼田「ノーメイクの顔は見られてもいいけど、よそ行きの顔は見られたくないみたいな(笑)。(銀行の)制服で会っているのが一番しっくりくるね」
――すごく不思議な関係なんですね。
臼田「私、みんなに会うまではちょっと照れくさかったんだよね。学生時代の夏休み明けな感じで」
夏帆「分かる! ひさしぶりに同級生に再会したような気恥ずかしさがあるんだよ。基本的にカメラが回っていないときも回っているときも何も変わらないんだけど、なんか照れるというか…」
バカリズム「クランクアップしてからプライベートでこのメンバーで焼き肉に行ったけど、もう空気感はこのまんま。5時間くらいいたかな? 完全にファミレスのドリンクバーでたむろして、たわいのない話をしている感じだった(笑)」
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