――リングに立った時はいつも「主役」という立場だと思いますが、見られている意識や、「エンターテインメント」という意識はご自身の中でありますか?
「演じる」のとはまた違うとは思いますけど、リングに上ったら「相手を倒す」っていうのが最優先事項になりますから。お客さんに見られているといったことは考えずに、目の前の相手を倒すことしか考えていませんね。
――リングに立っている中で、周りの声が聞こえなくなるようなことはありますか?
声は聞こえていますよ。お客さんの声援に助けられることもありますし。
――先日試合のあった「デオンテイ・ワイルダー×タイソン・フューリー」戦はご覧になりましたか? 両者共に入場を派手にやっていましたが。ラスベガスの試合ではそうしたエンターテインメント性も求められてくるかと思いますが…。
試合はダイジェストで見ましたけど、入場は見れていないですね。ただ、コスチュームを着て(派手な入場をやって)疲れていたら何にもならないですし(笑)。
プロとしてそこでも「魅せる」ことは必要ですけど、第一はやっぱり勝つことですから。(次のラスベガスの試合も)入場演出とかは全然考えていないです。
――試合後振り返ってみると、緊張感のあるリングに上がることは「快感」だったりするのでしょうか?
そうですね、「快感」になっていると言っても過言ではないと思います。
――かねてから「プレッシャーは大好物だ」というお話をされていますが、次の試合について、対談の中では「舞台がラスベガス」で、「軽量級でありながらメインイベント」で、「アジア人同士」ということにプレッシャーを感じていると話されていました。
そこに関しては、やっぱり試合内容で魅せなきゃいけないと感じてはいるます。ただ、それを感じすぎると自分本来のスタイルが崩れてしまうので、そこは難しいところではありますけど、やっぱり豪快にKOすることが一番だと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)