映画界の巨匠・大林宣彦監督が20年ぶりに故郷・尾道(広島)で撮影した映画「海辺の映画館—キネマの玉手箱」のメーキング写真が解禁に。公開された写真では、山口出身の新人女優・吉田玲(17歳)に演出をつける大林監督の姿が収められている。
本作は、閉館を迎える尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」を舞台に物語が展開。
映画館の最終日に「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行を見ていた女子学生・希子(吉田)をはじめとする若者3人が、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープするという内容だ。
これまで、映画「ふたり」で石田ひかり(1991年)を、「あの、夏の日-とんでろ じいちゃん-」(1999)では宮崎あおいを映画デビューさせるなど、数々の大女優を自身が務める監督作で輩出してきた大林監督。
今作でヒロインに抜てきされた吉田は、2007年から地元・山口にある劇団「Zing♪Zing」で演劇を始め、柴口勲監督の自主映画「隣人のゆくえ あの夏の歌声」(2017年)に出演。この作品を大林監督が鑑賞したことが、吉田の起用につながったという。
吉田は「大林監督に招かれ、超ベテランの方々に囲まれ、希子を務めさせていただきました。全てが初挑戦で不安もありましたが、周りの方々に支えられ、楽しく参加することが出来ました」とコメント。
今回解禁されたメーキング写真には、尾道の美しい景色をバックに、大林監督から演技指導を受ける吉田の姿や、尾道水道を渡る船の上に、セーラー服で自転車に乗る姿が収められている。
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