東日本大震災という、まだ私たちの記憶に新しく、難しい題材を取り扱った本作について、渡辺は「ある種、国難というか岐路に立たされた時に、未来に向かう大きなステップになる映画だと理解しています」と思いを語った。
一方、主演の佐藤は「映画化するのは早いんじゃないかな」という思いがあったという。
しかし、実際に映画を作り、福島県で本作の試写会を行った際、現地の人々が監督に対し「ありがとうございました」と口にしていたのを目にし、「痛みを忘れることによってチャレンジできる。だけど、風化しちゃいけないことを思い直すことはギリギリだったんじゃないだろうか。痛みを次の世代に語り継ぐためにも、“今”見てもらう、ということだと思います」と心境を明かした。
さらに、本作のメガホンを取った若松監督は「人間の弱さ、強さが重層的にある題材だと思っておりました」と語り、続けて、3月11日の近くになると、放送される映画やニュースが最近少なくなってきていることを上げ、「この作品を見て、みんなが思い出してくれる、原発ってものを考えてくれるようなものができた」と語った。
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