古田新太が主演を務め、松坂桃李と実写映画初共演を果たす映画「空白」の製作が決定。2021年の全国公開へ向けて、愛知・蒲郡市を中心に全編オールロケで製作されることが分かった。このたび「台風一家」(2014年)以来、6年ぶりの映画主演となる古田と、松坂が撮影への意気込みなどを語った。
本映画は、「あゝ、荒野」(2017年)、「新聞記者」(2019年)、「宮本から君へ」(2019年)など、話題作を世に送り出すスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画、「ヒメアノ~ル」(2016年)、「犬猿」(2018年)、「愛しのアイリーン」(2018年)で才能を見せつけた吉田恵輔が監督・オリジナル脚本で挑む作品。
現代における人と人のつながりや家族の絆、メディアの正体を浮き彫りにし、何が本当なのか、誰が正義なのかなど、思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していくサスペンス・ヒューマンドラマとなる。
そして、愛と憎しみの果てに「全員被害者・全員加害者」の様相を呈していく登場人物たち。一見沈鬱に見える題材をシニカルでブラックユーモアを交えた視点で描く吉田監督の演出と、さまざまな思いや誤解に右往左往するキャスト陣の演技も見どころとなる。
古田が演じるのは、交通事故で死亡した女子中学生の父親で、真相を探るため関係者にさまざまな圧力をかける漁師の添田充。一方の松坂は、女子中学生が死亡したきっかけを作ったスーパーの店長・青柳直人役を務める。
実の娘を失い、落胆と怒りにかられる父親と、その圧力だけではなくマスコミにも追われることになる青柳の心の機微を、2人が表現する。
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