AKB48の22ndシングル選抜総選挙の開票イベントが6月9日、日本武道館で行われた。このイベントは、22枚目のマキシシングルを歌う選抜メンバーをファン投票によって決めるというもので、上位21人がメーン曲を、22位~40位にランキングしたメンバーがカップリング曲を歌う。さらに、上位12人はメディア選抜となり、優先的にメディアに出演することになる。
40位までの総得票数が108万1332票にのぼり、開票のもようは全国のみならず中国や韓国の映画館でも同時中継されるという一大イベントとなった。40位からカウントダウン方式で発表されていく中、前回の19位から9位と大躍進を遂げた指原莉乃(チームA)や、3位に入り第1回と第2回で順位に変更はあったがメンバーが変わらなかった「神セブン」と呼ばれる上位7人の存在を脅かした柏木由紀(チームB)の発表に会場が沸いた。
2位の発表で大島優子(チームK)の名前が読み上げられた瞬間、前田敦子(チームA)が席の上でくずれ落ち、極度の緊張と喜び、安心などさまざまな気持ちが入り混じった感情から自席で号泣した。
第1位のあいさつでは、「皆さん、ありがとうございます。本当にうれしいです。この1年間はいろんなことを考えて毎日を過ごしてきました。こんなに支えてくださっている皆さんがいるのに、この場でまた(1位に)選ばれなかったら…って毎日を過ごしていると…。今回こうやってあらためてたくさんの方に応援していただいていること、たくさんの方に支えていただけていることをとってもうれしく思います。もちろん私のことを嫌いな方もいると思います。でも、1つだけお願いがあります。私のことは嫌いでもAKBのことは嫌いにならないでください。少しでもみんなに認めていただけるように、これからも私なりに頑張っていきたいと思います。本当にあたたかく見守ってくださった皆さん、そして応援してくださった皆さん、皆さんに感謝しています! ありがとうございました」と涙ながらに語った。
また、AKB48のメンバーに対し「この1年間は、ぜひ私と一緒にAKB48(全員で)、皆さんに笑顔を届けていきたいです。よろしくお願いします」と頭を下げた。
2位の大島には「優子には、この1年間…1年間とはいわず、ずーっと、ずーっと、みんなを引っ張ってくれたのは私じゃなくて優子だと思っています。優子には、今も勝てたところがあるとは思っていません。これからも変わらずAKB48を一緒に支えてくれたらうれしいです」とコメント。対する大島は「あっちゃんはAKBの顔です。あっちゃんが笑顔で前を向いてくれていればそれでいいです。これからも一緒に前を向いていきましょう」と返答し、二人は泣きながら壇上で抱き合った。
イベント終了後の記者会見では、前田は「これだけの方に支えられていたのか…。ありがとうと言ったら切りがないほど感謝の気持ちでいっぱいです」と1位の感想を述べ「ことしで(総選挙は)3回目だったんですけど、こんなに緊張したのは初めてっていうぐらい、ことしが一番緊張しました。何かすごくあっという間で…どんどん、どんどん、みんなの名前が呼ばれていって、うれしい反面、『自分がもうすぐ呼ばれるんじゃないか?』『いつ呼ばれるんだろう?』っていう不安な気持ちですごくいっぱいでした」と振り返った。第2位の発表で、大島の名前が呼ばれたときは「正直、すごくうれしかったです」と告白。ファンに対して「次の曲は、本当に胸を張ってセンターで頑張りたいと言いたいです」と意気込みを語った。また、「こんなに大きくなったAKB。正直、『私がセンターをやらせてもらって大丈夫なのか』っていう不安もすごくあるんですけど、本当にことしはAKB48を頑張っていきたいです」と明かした。最後に、13万9892票という得票数について「一票一票が本当にあたたかくて…私も含め、全てのメンバーがその一票一票に本当に感謝していると思います。うれしいです、ありがとうございます」と感無量で話した。